誓い-ラグドリアン-part1/空賊と王子の友情
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…ウェールズに言う。
「お前言ってたじゃねえか。他ならない自分の口からな…。
まあ…最も、お前がこんなことになっちまったのは、俺がお前らを守ってやれなかったからだもんな。俺がもっと強けりゃ、お前らに苦労をかけずにすませていたのにな…」
すまねえ。数度目の回想を終えて、グレンは頭を下げ謝罪した。頭を下げた際、彼の視線の先に、すでに戦意喪失しルイズ・アニエス・キュルケ・タバサの保護を受けたアンリエッタが見える。
「ウェールズ、もう目を覚ませよ。あそこにいるお姫さんが、お前が惚れてたお姫さんだろ?惚れた女の前で、これ以上みっともねえとこ見せんなよ、な?」
「…………」
その口調は、グレンにしてはいたって穏やかで優しいものだった。その言葉に何かしらの反応を示したのか、ミラーナイトは赤く染まったクリスタルを埋め込んだ顔を、アンリエッタに向け、そして呟いた。
「…アン…リ…エッ…タ…」
静かに愛する姫の名を。
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