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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
誓い-ラグドリアン-part1/空賊と王子の友情
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「最初は正直、そこらへんのメイジと同じで、弱っちくて口先だけのジャリボーイかと思ってたけどよ、てめえは違ってた」
ファイヤースティックを炎にして一旦消し去り、グレンファイヤーはミラーナイトに向かって拳を繰り出した、1、2、3…と繰り返して放っていく。
「へへ、腕上げたんじゃねえか?あん時はえらく俺の拳にぼっこぼこにされてたのに…よ!」
ミラーナイトがグレンの拳を受け流しながら、今度は自らがグレンに向けて蹴りをぶつけ、さらにもう一撃続けてまわし蹴りを放ってきた。潜り抜けるように姿勢を低めて回避したグレンは、ミラーナイトのすぐ真正面に立ち、その両腕を掴みかかる。その両腕を力強く押さえつけ、動きを封じるグレンだが、ミラーナイトがグレンの腹に蹴りを入れて無理やり突き放す。
「っぐ…!!」
再びファイヤースティックを取り出し、それを振るったグレン。しかし、その一撃はミラーナイトに届くことは無かった。
攻撃があたったと思ったら、ミラーナイトの姿が空間ごと破壊され、鏡となって散っていったのだ。
「鏡を…!」
驚きを見せるグレンだが、その直後だった。突如彼に向かって空から光刃が雨のように降り注いできた。
「うわ!!痛だだだだ!?ッんのお!!」
きめ細かいとはいえ、殺傷力と切れ味のある光刃を連発され、地味に痛みが走るグレンは、光刃が飛んできたほうを睨む。ミラーナイトの姿が見えた。飛び掛るように彼は拳を突き出してミラーナイトに向かうが、残念ながらそれも鏡に映っていた幻だった。
「また鏡か…!」
グレンが苦虫を噛むように呟く。鏡の世界に逃げ込まれてしまったのだ。ミラーナイトはすでに、グレンの周囲にいくつも鏡を用意し空間に溶け込ませていたのだ。逃げ道と攻撃手段としての鏡の結界。こうなってはこちらから手を下すことが用意じゃなくなってしまう。
「決闘じゃ正々堂々を尊ぶ貴族にしちゃ、トリッキーな手を使うよなてめえはよ…そういや、あの時もだったか」
ふと、彼は今のミラーナイトの攻撃手段を見て、当時のことを一瞬思い出し、懐かしんだ。




「ほれほれどうした!?俺ぁ満足してねえぞ!!ファイヤァ!!」
「ぐふあ!!」
あの時のウェールズは、自分の魔法があっさりを破られたことで動揺してしまい、グレンの炎の拳を全部モロに食らってあっという間に顔がすすだらけになっていたものだ。たとえ人間の姿であっても、グレンの拳はなぜか相手にやけどを負わせてしまうのだ。
「ば、馬鹿な…!なぜ…皇太子様が…!?」
「それにあのような棍棒、トライアングルクラスの皇太子様ならたやすく切り裂けるはずなのに!」
「おいおいおい!もっと足掻いてくれよ皇太子さんよ!!」
同様はもちろん貴族たちにも走るが、その反面空族団のクルーたちは盛り上がっているようだ。
「く…」
口から
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