第29話
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、エネルギー刃を生じさせ、もう一つの翼を奪い、海に墜とした。結果、俺の援護は必要無かったように見える。コイツ何しに来たんだと誰かが言おうとしたその時、海面が強烈に光り、爆発した。
───────────
「一体、何が…?」
「マズい!引け!」
唯一反応出来た俺が、ボーデヴィッヒに飛びかかる福音をライフルで牽制する。が、
「なにっ!?」
「ボーデヴィッヒ!」
回りこんだ福音がボーデヴィッヒの足を掴む。そして、福音の頭部から、エネルギーの翼が生えた。
「トモ!」
「言われなくても!」
デュノアと剣を抜き、突撃、しかし、空いた手の指で挟まれ止められる。さらに、退避を促すボーデヴィッヒを翼で抱き、エネルギー弾の零距離攻撃で撃墜。デュノアがブレードを捨て、ショットガンを顔面にぶち込むが、装甲を割って出てきたような小型の翼にショットガンとデュノアを吹き飛ばす。
「アルファー!離脱者の救護、退避を!」
「了解しました」
右手の全ての指からエネルギー弾を連射し、福音の気を引こうとするが、福音はこちらを狙わない。オルコットも福音の瞬間加速で、懐に入られ、翼で脱落。篠ノ之に近付かせないようにウイングで行く先を塞いでようやくこっちを向かせた。互いに急加速で接近、翼のエネルギー弾をスフィアで拒否し、そのまま突進、福音が離れる。加わるように篠ノ之が、斬撃で福音を押し始める。
「丹下、右にライフルの一撃を!続きを私が!」
「乗ったぁ!」
(いける!これなら─)
必殺の確信を持って放った打突は、不発に終わる。
「エネルギー切れ!?篠ノ之!」
福音が篠ノ之を捕まえ、翼で包む。まさに絶対絶命、だが俺には確信があった。
「…へっ、福音さんよ、あんたの負けさ」
無視して出力を高める福音に笑えてくる。やってる事が悪役の定番、ならこのタイミング、
「ヒーロー入場の時間だぜ、一夏ぁ!!」
『ああ!!』
突如、福音を襲った荷電粒子砲が、篠ノ之を解放する。
「あ、ああ…」
戸惑う篠ノ之が、その姿に涙を受かべる。無理もない、ずっと不安だっただろうから。
「待たせたな、箒、トモ。俺の仲間は、誰一人としてやらせねえ!」
待ちに待った一夏は、一歩進んだ白式を纏っていた。
───────────
一夏の無事を喜ぶ篠ノ之を見て、一夏が篠ノ之に渡す誕生日プレゼントに、憎い演出だな。と苦笑しながらも、体制を立て直し、一夏に襲いかからんとする福音を迎え撃つ。無粋だな、銀の福音!
「じゃあ、行ってくる。─まだ終わってないからな。再戦と行くか、トモ!」
「見せ場作りは任せろ!」
あまり動かなかったのは、ヴァンガードの更新の為。勝利の手は揃った!
ウイングの一
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