第九話「アカシックレコード」
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。彼らも「戦争」というキーワードに少し敏感になっていた。
「おい!どういうことだ!?この学園都市で戦争って!?」
「連中はなんとしてもお前の「幻想殺し」を手に入れたいようでな。より捉えやすくするため先ほどの「学園都市の罪を世に知らしめる」というお題目を掲げて、学園都市に突っ込もうとしているらしい。表向きの指令は「学園都市のモルモットとなっているレベル5の7人ともう1人の重要人物の保護」としてな」
「そして連中は攫いやすくするために──学園都市に精霊やVRMMOすらも巻き込む、大規模な抗争を起こそうとしているってことにゃ」
4,
同時刻 学園都市 とあるホテルの一室
「──というわけよ」
学園都市にある大規模なホテルの一室に、現在武偵校の面々はいた。普通のホテルよりもグレードも高いこのホテルの、更に通常より広い一室に性別体格髪色肌色が違う同年代の少年少女が集まっていた。同年代以外はまるで違う見た目の彼らだが、もう1つだけ共通していることがある。
そのいきなりの真実の告白からか……全員がいい顔はしていなかったことだ。
「……はっきり言って納得できないね」
『騙したことに関しては本当に申し訳ない。謝ろう』
と、アリアの携帯電話から1人の男の声がした。
キンジたちは先ほどまで知らなかったが──その声こそアリアに、しいては武偵校に依頼を入れた、まったく存在などすることのない虚偽の製薬会社の専務であった。
『これは極秘の任務だったのだ。それに元から本当の目的を話したら、君たちが学園都市に入りずらくなると思い──』
「そこじゃねぇんだよオッさん」
静かな呟きは武藤からの物だった。彼はそのまま、この場の全員の言葉を代弁するかのように、電話の相手に話を続けた。
「武偵の間じゃ罠はハメられる方が間抜けって言われているし、嘘っぱちの会社に気づかなかった俺らにも責任はあるっちゃある」
「けど」と前置きしながら更に続ける武藤。
「俺らが納得出来ないのは、その本当の依頼ってやつについてだよ」
一呼吸付き──そして武藤は問題の部分について物怖じせず言い放った。
「なんで俺が──学園都市のレベル5なんてのを誘拐するなんてことしなきゃいけないんだよ」
色々なことを知った。学園都市外部の者たちが、わざとこの日に合わせて学園都市に誘われたこと。「敵」が東京にある武偵校の武偵に嘘の依頼をし、その手引きを必要とされた最中にヨーロッパ武偵連盟の動きを察知したイギリス清教が土御門に武偵たちの動きを監視させ、必要悪の教会からステイル、追って様々な人員を──それこそ神裂
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