第九話「アカシックレコード」
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た入った!」と言う椿の言葉でキャンピングカーに入れられた上条当麻、インデックス、オティヌス、土御門元春、ステイル=マグヌス、浜面仕上、滝壺理后、五河士道、夜刀神十香、四糸乃、よしのん、五河琴里、八舞耶倶矢、八舞夕弦、誘宵美九、七罪、村雨令音、キリト、アスナ、リズベット、シリカ、リーファ、クライン、そしてキリトの携帯電話に入っているユイ。ちなみに、精霊たちは先ほど無理矢理纏わされた霊装を解いていた。
が、「ウェスト・ランド」で出会った2人の女性がなぜここにいるのかを士道たちが問い詰める前に、「今からここで話すことは他言無用でね。関係ない人に聞かれたらまずいから」という言葉と共に、近くに止まったワゴン車から次々と大量の文庫本が運ばれてきたのである。
「さーて……こんなもんかな。話を簡潔に済ます為に悪いけど遊馬──と──沢ちゃんの方法借り……あれ、そういやこの時空の上条くんは異世界の池袋について覚えているって前提でいいんだよね」
「え、ああ……」
士道たちと「ウェスト・ランド」にて出会ったはずの女性、椿キーナは机に置かれた文庫本を整理にしながら話題を振ってきた女性に、上条はうなづく。ちなみに聞いたことがある名前が聞こえた気がしたが十香のくしゃみ(二回連続)でよく聞こえなかった。
「じゃあ言っとくけど一巻は見せないからね。私もあくまでこの件には関わっているけど、チミの今までのことには傍観者として接するからね。私に、チミの人生を変える権利はないから」
「よし」と机に綺麗に並べられた文庫本を満足そうに見ながら、かつて2人の男女が上条に言ったことと似たようなことを言う椿。
「これ……読んでもいいんですか?」
「いいよー」
恐る恐るという感じで聞いてきたキリトに対してあっけらかんと答える椿。許可が下りた瞬間、一番先に文庫本に手を伸ばしたのは先ほどから興味津々に見つめていた十香だった。
それにつられて、その場の皆(上条とオティヌス、椿、霙、紅に赤髪の人物、何故か大人なびた姿になっているイブ以外)の全員が手近の一冊に手を伸ばし、パラパラとページを捲ってみた。
そして──
「「「「なっ……なんだこれ!?」」」」
本を読んだ全員の声が見事に被った。
小説の中に自分の名前または隣に座っている者の名前もしくは知人の名前を見つけ、文章を読み進んだところ、自分自身がもしくは相手が過去に経験した事が小説風に記されていたのである。
「にゃー!?なーんでこの本に『御使堕し』について所狭しと!?」
「……これは三沢塾の事件か」
「え、これ服部じゃ……これは駒場!?ってかなんでATM強奪の時のカーチェイスが書いてあんの!?」
「これ、はまづらと学園都市を抜けてロシアに行った時
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