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とある緋弾のソードアート・ライブ
第七話「さぁ、定説と理を覆せ。主役たち」
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「キャッ……!?」

 幸いなことに倒れて荷物を落とした中空知の物にも、抱きつかれて体を強張らせるキンジの物にも、割れるような食材が入ってなかった。
 ヒスるのを必死に抑えるキンジと今にも飛びかかりそうなインデックスと距離をとる上条と、場がかなり混沌としてきている。

 騒ぎに気づいて、正反対の位置にいたキリトたちも「なんだなんだ」と近づいてきていた。

 ──その、瞬間だった。





『我が礎の杖を使い、ここに命じる──』




「!?」
「?インデックス?どうした?」
「…………見たこともない召喚式……!?とうま!!」

 10万3000冊の魔導書を記録する、魔導書図書館たる彼女は瞬時に、異変を察知し、叫び声を上げた。





『地獄の三つ首の番犬よ──
黄泉の冷気を纏て──
天元せよ──
冷気纏し巨狼(ケルベロス)




「魔術師だよ!」
「何…!?」

 突然の来訪者を告げるインデックスの叫び声と同時に、十字路には、巨大な氷の魔狼が出現していた。






 さぁ、始めよう。

 決して交わるはずがない者同士が集うこの世界にて、何かを成してきた主役たちが交わる。

 理も法則も定説も無視したこの世界にて起こる、一度限りの物語。



 全ては、ここから始まる。





第七話「さぁ、定説と理を覆せ。主役たち」 完

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