ピンチとチャンス
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すぽぉん
すると空裂砲が二つに外れた。中から風が吹き出す。
だが、
ドゴォォォッ
空裂砲を限界まで開けてしまった事によって竜巻が発生し、タクヤたちを巻き込んだ。
「何したウェンディー!!!」
「ごめんなさ〜い。」
「「うあああ。」」
次第にタクヤたちは近くの納屋に落ちた。結果的に王国軍から逃げられたので良しとすることにした。
「あの先だ!!何としても捕えろ!!!」
「「はっ。」」
しばらくしてエドルーシィは納屋の穴から外の様子を伺う。
街のあちこちに王国軍が血眼になってタクヤたちを探していた。これでは迂闊に外に出られない。
「何とかまけたけどこのままじゃ街に出れないよ。」
「不便だなァ、こっちの魔法。」
「ですね。」
エドラス魔法を使いこなせなかった二人ははっきりと言って戦力になっていなかった。
(「これ使えるな。帰ってからも使お。」)
タクヤは海銃を気に入りホルスターにしまった。
「どうしよう。」
「別の出入り口ない?」
「難しいな。」
「いたぞ!!妖精の尻尾だ!!」
ギクッ
納屋に隠れているのがバレたと思いタクヤたちは息を呑んだ。だが、扉からは誰も攻めてこなかった。
「「あれ?」」
不思議に思い扉を少し開けて外を見た。
「こっちに来い!!」
「放してよォ。」
そこにはタクヤたちの知っているアースランドのルーシィがいた。
「おまえはルーシィだな。」
「確かにルーシィだけど何なの一体!?」
「「ルーシィ!!?」」
「あたし!!?」
タクヤたちはこの場にいるハズのないルーシィの登場に驚いた。
「痛いってばー。」
「何でルーシィがここに…。」
「ど、どういう事!?」
「助けねーと!!!」
バッ
ナツは納屋を飛び出しルーシィの所へ翔けた。
「オイ!!」
「もぉ。開け…天蝎宮の扉、」
ルーシィはホルダーから鍵を取り出し魔法を使おうとする。
「ルーシィさん!!こっちの世界じゃ魔法は使えないんです!!」
ウェンディがそう呼びかけるのが遅かった。ルーシィはそのまま叫ぶ。
「スコーピオン!!!!」
普通なら叫んでも鍵は魔力を放つ事などない。だが、ルーシィの鍵は神々しく光り出す。そして…
「ウィーアー。」
「「!!」」
そこに天蝎宮の星霊スコーピオンが現れた。
「サンドバスター!!!!」
ズザザザン
「おおおおお。」
「うあああ。」
「ぎゃあああ。」
スコーピオンから放たれた砂嵐により王国軍が次々に吹き飛ばされていった。
「魔法!!?」
「ウソだろっ!!?」
「何で!!?
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