ピンチとチャンス
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「じゃあ、王国の奴等やっつければまた世界に魔法が戻ってくるかもな。」
あまりにも自然に言われたのでエドルーシィは最初は耳を疑ったが、
「そうだな。王様倒せばいいんじゃねぇか。」
「な、何バカな事言ってんだよ!!!王国軍となんか戦える訳ねーだろ。」
「だったら何でついてきたんだ。」
あまりにも痛いところを突かれエドルーシィはたじろんだ。
「王都までの道を教えてやろーと…た、戦うつもりなんかなかったんだ!!」
「そっか。ありがとな。」
ナツはエドルーシィに礼を言った。あまり聞かれ慣れてないのかエドルーシィは頬を赤らめる。
その時だった。
「いたぞ!!」
「「!!」」
「街の出入り口を封鎖しろ!!」
「王国軍!!?」
「えー!?」
タクヤたちの周りは既に王国軍によって囲まれていた。これでは逃げるのは困難だ。
「妖精の尻尾の魔導士だな!?そこを動くな!!」
「もうバレたの!?」
「うあぁぁ。」
「どうしましょう!?」
次第に距離を詰めていく王国軍。テラスにいた客たちもその場を去っていく。
「よーし!!さっそくさっき手に入れた魔法で…。」
ナツはテーブルの上を滑り王国軍の前に立ちふさがる。
「よっしゃぁ!!」
タクヤもテーブルに乗り上げ銃を構えた。
「よせ!!」
「いくぞー!!」
ナツは封炎剣の柄を引きリロードする。タクヤも弾道範囲を展開させ狙いを定める。
「「ファイアー!!!!」」
ブゴオォォォ バァン バン
封炎剣と海銃が王国軍に火を吹いた。
「シャルル!!これどうやって使うんだっけ!?」
「知らないわよ。」
ウェンディは魔法の使い方が分からずカチャカチャといじっている。
「はっはーっ!!!」
「へっへーっ!!」
辺りが土煙で尾覆われていたが次第に晴れていく。
「「あ?」」
土煙が晴れるとそこには盾を装備している王国軍がいた。つまりタクヤたちの攻撃は完全に防がれたのだ。
「んにゃろォ…もう一回!!!」
ガコン
ナツはさらにリロードしようとするが、
ふしゅー
「!!!」
出てきたのは先ほどの炎ではなく空気が抜けたような音だった。
「魔力は有限って言っただろ!!?全部の魔法に使用回数が決まってるんだ。」
「1回かよコレー!!!」
何度リロードしても空気が抜けるだけだった。
「出力を考えれば100回くらい使えたんだよ!!!」
「捕えろーっ!!!」
「「オオオーッ!!!」」
バァン バン
「ぐはっ。」
迫りかかる王国軍をタクヤが何とか塞き止めるが、その勢いは衰えを見せなかった。
「このままじゃ捕まっちまうぞ!!」
「マズイよ!!!」
「えーとえーとっ!!」
ガチャガチャ
まだウェンディは空裂砲をいじっていた。
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