ピンチとチャンス
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
す。」
店主の説明を受けたタクヤは海銃を構える。水色のフレームに一筋の藍色のラインが入っている。
すると、構えた瞬間に銃口からサークルが表れた。
「なんだこれ?」
サークルは構えた先にも表れている。
「それは弾道範囲“バレットサークル”です。
そのサークルの中にランダムで当たります。初心者にはピッタリな品物となっております。」
最後に満面の笑みできっちりとセールストークで占めた。
「じゃあこれでいいや。これくれ。」
「はいはい。」
「そういえば肝心な事聞くの忘れてた。お前ら金は持っているのか?」
エドルーシィは素朴な質問を問い掛ける。
「そんなもん持ってるわけねぇだろ。」
と笑いながらどこか誇らしげにナツは言った。
「私もポケットにビスケットが入ってるだけだし。」
とスカートのポケットからビスケットを取り出す。
「というか、なんでビスケット?」
「じゃあどうやって買うんだよ!!」
「ルーシィ払っといてくれよ。」
とさも当たり前のようにタクヤはエドルーシィに頼んだ。
(「こうやって上から言われるのも悪くないかも…。」)
心の中で何かしらの扉が開きかけた所で我に返った。
「仕方ねぇな。オヤジ、勘定頼む。」
「いえいえ!ルーシィ様からお金など頂けません。
先日、空き巣に入った泥棒から助けて頂いたのでこちらはそのお礼ということでよろしいです。」
「…いいのか?」
「こっちのルーシィは顔が広いんだな。」
「ですね。」
そうしてタクヤたちは魔法を購入した。ちなみにナツは封炎剣と呼ばれるもの、
ウェンディは空裂砲と呼ばれるものを選び店を後にした。
とあるカフェ。闇市を後にしたタクヤたちはそこに立ち寄っていた。
理由はエドルーシィがアースランドの自分について聞きたいと言ってきたからだ。
「あははははっ!!!!あーはっはっは。」
エドルーシィは年頃の女の子には見えないほど口を大きく開けて笑っていた。
幸いにも周りには誰もいないので迷惑はかかっていない。
「あたしが小説書いてんの?ひーっ。そんでお嬢様で…鍵の魔法使って…。あーはっはっは。」
「やかましいトコはそっくりだな。」
「やかましい言うな!!!」
人から言われると怒るなら辞めればいいのにとエマは心の中で思いながらコーヒーを飲む。
「さっき買ったコレ…?どう使うんですか?」
「バカ!!!人前で魔法を見せるな。今現在魔法は世界中で禁止されているって言っただろ?」
「ごめんなさい。」
ウェンディは空裂砲を懐に仕舞った。
「でも、元々魔法は生活の一部だったんでしょ?」
「そうだよ…。王国の奴等あたしたちから文化を一つ奪ったんだ。自分たちだけで独占する為に。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ