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妖精の義兄妹の絆
ピンチとチャンス
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い味方が出来た。
ただでさえ魔力が使えないのに仲間を助けるなんてほぼ不可能に近かったからだ。
「ついてきな。武器“まほう”も持たずに旅すんのは自殺行為だ。」
そして、エドルーシィに案内されるがままにタクヤたちは街を目指した。


















数時間歩き、ようやくルーエンという街についた。
「ちょっと前までは魔法は普通に売買されていたんだ。
けど、王国のギルド狩りがあって今は魔法の売買は禁止されている。
それどころか所持してるだけでも罪になるんだ。」
エドルーシィがエドラスの現状について説明してくれた。
時折魔法屋を通り過ぎるがそのどれもが閉店してしまっている。
「つーか所持してるだけで罪って…元から使える奴はどーすんだよ?」
タクヤの質問にエドルーシィは呆気にとられていた。
「どう…って、魔法を手放せばいいだけだろ?つーか魔法を元から使える人って何だよそれ。」
「「…!?」」
今度はタクヤたちが呆気にとられていた。
「どうやらこっちの世界じゃ“魔法”は“物”みたいな感じらしいわね。」
「「物?」」
「魔力が有限という事は私たちのように体の中に魔力を持つ人はいないって事よ。
魔力を持つのは魔水晶等の物質。それを武器や生活用品に組み合わせる事で魔法の道具を造る。
その総称を“魔法”とくくってるみたいね。」
「なるほど。」
シャルルの説明通りならばエドラスの魔法はアースランドの魔法よりやや劣っているという事になる。
「こっちの魔道士って魔法の道具使うだけなのか?」
「着いたよ。」
エドルーシィが地下へと繋がっている階段の前で歩を止めた。
「この地下に魔法の闇市がある。旅をするなら必要だからね。」
「闇市…。」
「しょうがねぇ。この世界のルールにのっとって魔法使うか。」
「あい。」
「順応…早すぎません?」
そして、タクヤたちは闇市へと赴いた。
しばらく階段を降りていくと灯りがついている看板を発見する。エドルーシィはためらわずドアを開けた。
「おぉ!これはこれはルーシィ様。よくぞおいで頂きました。」
埃っぽい店のカウンターには店主と思われる老人が立っていた。
「よぉ、元気にしてたかい?」
「えぇおかげさまで。して、今日はどのような物をお求めでしょうか?」
「こいつらに良い物を頼むよ。」
エドルーシィが話を進める前からタクヤたちは棚に陳列された魔法を見ていた。
「おぉ…なんかかっこいいなこれ。」
「気をつけなよ。たまに使いもんにならないのも置いてるから買うときは慎重にな。」
とか言ってるうちにタクヤは店主に手に取った魔法を渡した。
「って人の話聞け!!!」
「これは海銃“オーシャンバレット”と言って水の圧縮弾で敵を撃つ魔法散弾銃で
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