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妖精の義兄妹の絆
ピンチとチャンス
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わね。」
「私たち魔法を使えなくなったんでしょうか?」
このエドラスでは魔力を行使するにもアースランドとは異なるためエマたちは魔力を使えないでいた。
「わからない…。先が思いやられるわ。」
「ハッピー手伝ってくれ!!見た事ねぇカエルだぞ!!!これルーシィへのおみやげにしようぜ!!」
シャルルたちが深刻な事態に陥っているのにも関わらずナツたちはカエルを捕まえようとしていた。
「はぁ!?コイツは食うに決まってんじゃねぇかよ!!」
「オイラどっちもやだな。」
「それっ。」

ボニョン

「んがっ。」
ナツがカエルに飛びかかったその時、目の前に大きな弾力のあるものにぶつかった。
「!!」

ズゥゥン

それは先ほどまでタクヤたちが追っていたカエルと同種だった。ただ、サイズはタクヤたちの数十倍である。
「でかーー。」
「「どわーーーっ!!!!」」
「「きゃああああっ!!!!」」
「ウゲローー!!!!」
巨大カエルはナツに襲いかかる。
「ナツ!!襲いかかってくるよ!!!!」

ズザァ

「よーし!!!火竜の…。」
ナツがカエルを撃退するため拳に魔力を溜める。
だが、一向に炎は表れない。腕にいくら力を入れても火の粉すら出ない。
「魔法が使えねぇーーっ!!!!」
「「えぇーーっ!!!!」」
「うわーー。」
仕方なくカエルから逃走するナツたち。カエルも当然のようにナツたちを追う。
「どうなってんだ!!?」
「わ、私も!!!」
「オレもだ!!!」
「これがエドラスの影響なの!!?」
そんな事を言っている間に徐々に距離を詰められていく。
魔法が使えればこんな状況を簡単に切り抜けられたのにと、
タクヤたちは改めて魔法のありがたみを感じていた。
不意にタクヤが後ろを振り向くとカエルの背後に人影が見えた。
「ど…りゃあ!!!!」

バチィ

「ウゲローー。」
カエルは人影が放った鞭を食らい体を帯電させた。
「おぉ!!!」

ズドォン

カエルはその場に倒れ込んだ。そして、カエルの前に立っていたのはエドルーシィだった。
「怖いルーシィ!!」
「怖いルーシィさん!!」
「いちいち怖いとかつけんなっ!!!」
「アホなルーシィ?」
「てめぇ!!喧嘩売ってんのか!!!」
お約束の漫才をやったところでシャルルが不思議そうにエドルーシィに尋ねた。
「何でアンタが?」
「まぁ…その…この辺りは危険だしな。なんつーかその…。」
エドルーシィは少し照れくさそうに言うが歯切れが悪い。
「し、心配してるわけじゃねーからなっ。」
「なんだかんだ言ってもやっぱりルーシィだな、おまえ。」
「どんなまとめ方だよ!!!」
「そーゆーツッコミとか。」
だが、タクヤたちにとってはすごく頼もし
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