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妖精の義兄妹の絆
ピンチとチャンス
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「仲間を助けられるのはオレたちしかいねぇんだ。頼む!!道を教えてくれ。
オレたちは仲間を助けるんだ!!!!絶対にな!!!!」

ポカーン

エドラスの妖精の尻尾は信じられないと言った顔でタクヤを見つめていた。




















一方、ここはエドラス王都。アースランドとは異なる建築概念があり、複雑な構造をしている。

「スゲェよ!!見たかエルザ。あのでけェ魔水晶。」
一人の男が目の前に浮いている巨大魔水晶を見て歓喜を上げていた。
「来る時見たよヒューズ。キレイなモンだな。」
「あれは何万ものアースランドの人間の魔力なんだぜ。」
ヒューズと呼ばれた男はとにかく嬉しいようでテンションが最高潮に達しようとしている。
「んー正確には魔導士100人分くらいの魔力とその他大勢の生命というべきか。」
隣でシュガーボーイが正確な情報を伝えた。
「細けェ事はいいんだぜ?シュガーボーイ。オレが言いてェのはとにかくスゲェって事さ。」
このヒューズもまた王国軍第三魔戦部隊隊長を務めている強者だ。
「いいか?オレの言うスゲェはハンパなスゲーじゃねぇ!!!超スゲェって事。」
「んー超スゲェ。」
子供のようにはしゃいでいるヒューズをシュガーボーイは大人の対応で返していた。
「エルザしゃん。妖精の尻尾はまだやれんのでしゅかな?」
背後から薄気味悪い声が聞こえてきた。振り向くとそこには腰を曲げ、不気味な笑みを浮かべた老人がいた。
「バイロ。」
「ぐしゅしゅしゅ。妖精狩りの名がすたりましゅなァ。残るギルドはもはや妖精の尻尾のみ。
確かに一番逃げ足の速いギルドでしゅがね、陛下はそろそろ結果を求めておいでだ。」
この老人の名はバイロ。王国軍前幕僚長で主に兵器の開発や薬品の研究に携わっている。
さらには作戦を練ったりとかなりの手馴れだ。
「そう慌てんな。女神が妖精を狩り尽くす日は近い。」
「そうだよ。エルザの剣はスゲェっつーかスッゲェんだョ。」
「ぐしゅしゅしゅ。」
「その不気味な笑いはやめろ、バイロ。」
「!!」
バイロの後ろから巨体の男…ならぬ猫が現れた。
「パンサーリリー。」
「うるせぇのは好きじゃねぇ。ヒューズ、おまえもだ。」
パンサーリリーと呼ばれたこの猫は王国軍第一魔戦部隊隊長である。
リリーは同じくうるさかったヒューズにも忠告した。
「オレもかヨ!?てめ…自分が一番スッゲェとか思ってんべぜってー。」
「少しは口を閉じろ。」
そう言い残してリリーは先を急いだ。
「んー機嫌悪いねリリー。」
「フン。」
「最近の軍備強化が不満らしいな。」
「軍人なら喜ぶトコなのになァ。」
シュガーボーイはあごひげを扱いながらリリーを見送る。
「しかし、我
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