32アースランドとの別れ
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◇ヤマト
ウェンディちゃんが帰ってきてすぐ俺達は帰り支度をしてギルドの庭に集まっていた。
「ここともお別れだね」
「そうだな。そのうち帰ってきて来ることになるよ」
「そうだね………それよりヤマト」
「フェイトどうした?」
フェイトは庭のすみで泣いているウェンディちゃんの方を向きながら言った。
「ウェンディちゃん……大丈夫なの?」
「大丈夫か、大丈夫じゃないかと言ったら大丈夫じゃないな。ショックだったんだよ。すぐそばにいたのに会いに来なかったからな」
「ウェンディちゃんの気持ちわかるな………」
「私も……」
そう言えば二人もそんなことがあったっけ。
「でも、そろそろ、どうにかしないとな……」
俺がウェンディちゃんの方に歩こうとしたとき…
「失礼する」
「ミストガンか………」
ギルドに珍しい客ミストガンがきたのだった。
「どうした?お前がここによるなんて珍しいじゃないか」
「ウェンディが異世界に行くと言っていたのでな。贈り物を渡しにきた。」
そう言ったミストガンは泣いているウェンディちゃんの前に行く。
「ジェラール…?」
「すまなかったウェンディ。会いに来れなくて、時間が無かったからこんなものしか用意できなかったが、受け取ってほしい」
そう言ったミストガン……ジェラールはポケットから金のネックレスを取り出す
「いいの……ジェラール?」
「ああ。もちろんだよ。」
ウェンディちゃんは少し顔を赤くしていた
「ジェラールがつけてくれる?」
「わかった」
ジェラールは持っているネックレスをウェンディの首にかける
「似合ってるよウェンディ」
「ありがとうジェラール………」
ウェンディは顔を真っ赤にしていた。
「ジェラール悪いが時間だ」
「ああ。わかった」
ジェラールはウェンディを連れてきてくれる。
「ジェラール………また、会える?」
「もちろん会えるさ。ヤマトに頼めば何時でもね」
「任せておけ。アースランドの情報は城鐘惠が魔水晶で届けてくれるから、何時でもあえるぞ。」
「うん!」
泣いていたウェンディちゃんが嘘みたいだ。
「じゃあ飛ぶぞ。」
俺の言葉の後に魔法陣が展開され、次々とメンバーが飛ばされていく。
「城鐘惠、ここは頼んだ」
「ああ。任せろ」
俺は次にミストガンことジェラールの方に向く。
「もし、アニマの封鎖に失敗したらマグノリアで赤い魔法弾を打ち上げろ。そのときは俺が何とかしてやる」
「すまないがそうさせてもらう」
ジェラールは少しすまなそうに見てくる。
「ジェラールまたね!」
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