第二十一話
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、混乱に乗して連れ去るには絶好のチャンスか。
だが俺は今ハナビを膝抱っこしていて迎撃に出られない。
ちっ!
俺は円を解き周でヒナタを囲む。
俺のその行動でソラとヒナタも異常に気づいたようだ。
いつでも動けるように、二人とも周りをサングラスで隠された双眸で伺っている。
ヒナタのバブルバルーンも展開されているから初撃は何とでも防げるだろうが、問題はそこから。
ヒナタのバブルバルーンに触れれば流石にこちらが気が付いていることはバレるだろう。
そこからは戦闘を考えなければならない。
そんな事を高速で思考していると、案の定俺達の目の前に現れる他国の忍び。
その手をハナビに伸ばしたところで後ろからクナイで刺され、絶命した。
「危なかった。砂だけではないか。この混乱に乗じて日向本家の子をさらおうとするか」
そう言って現れたのは我らが紅先生。
「待ってなさい。今幻術を…って、気が付いているわね」
「はい」
「ええ」
「ごめんなさい」
「いいわ、でもここに居るのは危険よ。敵は砂の忍だけじゃない。日向の血継限界を狙っている者たちにしてみたら千載一遇のチャンスなんだから」
「はい」
それはわかっている。
ヒナタはまだしも、未だハナビの力では大人の忍には手も足も出ないだろう。
「それじゃアナタ達に任務を与えるわ。日向ハナビを伴い会場を脱出。日向ハナビの安全確保を第一に考えなさい。以後余裕があれば里の非戦闘員の避難誘導に当たる事」
「はい」
「「了解しました」」
紅先生は印を組みハナビの額に添える。
「解!」
「んっ…んん」
「起きたか?ハナビ」
「兄様?」
「状況の説明は後にして、取り合えず今はこの場から離れる」
「え?ええ?」
混乱するハナビ。
そりゃそうだ。
ハナビを抱えていては印を用いた忍術は使えないな…仕方ない。
「ソル」
『スタンバイレディ・セットアップ』
「あなた!それは?」
紅先生が問いかける。
「今はそれどころじゃないです。敵が来ます」
「くっ!」
俺の言葉に紅先生は迎撃に向う。
「ソラ!ヒナタ!まずこのドームを出る。いくぞ」
「「うん」」
瞬身の術を駆使して一気にドームの縁まで移動する。
そして一気に上空へとジャンプ。
その勢いを殺さない内にフライの魔法を使用。
さらに高く高く昇っていく。
どうやら上忍の人たちが敵の数を減らしていてくれたおかげで無事ドームから逃げられたようだ。
「きゃあああ!高いです!と言うか飛んでます!」
「あはは…私と同じリアクション」
隣りでソラに抱えられて
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