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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
Epilogue 物語は終わらない
Story-Final 俺たちの終わらない物語
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見上げる。まだ変化が見えないのでマリンは不思議そうな顔をしているが次の瞬間、その表情も驚きへとどんどん変わっていく。
「月蝕?」
「外れ。よーく見てみろよ」
その時、アルヴヘイムでなっていた音とは違う鐘の音がアルヴヘイムの鐘とあわせて鳴り響く。
それと同時に月蝕と思われていた影が月全体に覆いかぶさりその輪郭が全て俺たちの目に入る。
突然その物体自体が発光し、細かい部分まで目に入るようになる。その細かい部分とは建物、とてつもなく大きい層が何十も連なっている。建物にしては規格外の大きさを誇る全長10キロ以上の城。
「あ、あれって……まさか……!」
「あれが俺たちの2年間いた城……浮遊城アインクラッドだ」
「で、でもなんでここに?」
会話の間にアインクラッドはその速度を緩め、世界樹の上部の枝とわずかに接するほどの距離で停止した。
「データが残ってたんだ。ま、難しい話はわかんないけど……俺には目的がある」
「え……」
「完全クリアだ。
前は3/4で終わったからな。今度こそ1から全部攻略しきってあの城を完全制覇するんだ……なぁ、マリン」
「何?」
「あの城をクリアするの、めっちゃムズいんだ。だからあの城制覇するのに……ひとっ走り付き合えよな」
マリンは俺の顔を直視したまま涙を流す。彼女の顔は笑顔ままだが、歓喜の涙は止まっていない。
「うん、行くよ……どこまでも、一緒に……!!」
行こうぜ、と言おうとした瞬間に下から聞いたことのあるお調子者っぽい声が聞こえてきた。
その方向を見ると紅い髪にバンダナを巻いて、腰に刀を差したクラインがいた。
「おーい、遅ぇぞシャオン!」
さらにその下にはノームの証の褐色肌を光らせて、巨大なバトルアックスを背に担いだエギル、二人並んでレプラコーン専用の銀色のハンマーを携えたリズとミズキ、ピナと並んで飛んでケットシーの尻尾をたなびかせたシリカがいる。他にもユリエールとシンカー、ふらふら運転なサーシャにいつの間に来たのかサクヤやアリシャ、ユージーン将軍。さらにレコンやほかにもぞろぞろとこの城を待ちわびていた面々が。
「ほら、置いてくぞ!!」
クラインが声を残して一気に飛び立つと他のパーティも我先にとスピードを上げる。
「お先!」
「ほらほら、早く」
「シャオンさん!」
「のんびりしてたら置いてかれるよー」
エギル、リズ、シリカ、ミズキも同じく上昇していく。
「スグ、覚悟はいいか? あの城は厳しいぞ」
「リーファちゃん、一緒に頑張ろ!」
「頑張りましょー!」
「うん!」
そういってキリト、アスナ、リーファ、ユイは一旦ここに止まる。
そして……目
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