暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-Final 物語の終着
Story16-2 SAO帰還パーティー
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あわせる。

「現実に慣れるのはまだ精一杯ですけどね……ようやく仕事も軌道に乗ってきましたし」

「うん、実にめでたい!! くっそぅ、俺もあっちで相手見つけとけばよかったぜ。そういや見てるッスよ、新生MMOトゥデイ」

「いや、お恥ずかしい……まだまだコンテンツも少なくて。それに、MMOの事情じゃ攻略データとかニュースとかは無縁になりましたしね」

「まさに宇宙誕生の混沌って感じだもんな」

「だな……そういや、どうなったエギル。あの後、《種》の方は?」

和人は目の前でシェイカーをシャカシャカと振っているウェイターに話しかける。

「すげぇもんさ。今、ミラーサーバがおよそ50……ダウンロード総数は10万、実際に稼動してる大規模サーバが300ってとこかな」


和人が茅場から託された種……世界の種子はナーヴギア内にいるユイからメモリチップに落とされ、エギルの手によってその種を出芽することに成功した。

あの世界に、憎しみの感情はもちろん存在する。だが、同時に、あの世界でかけがえのないものを手にいれた。そういった意味では、あの世界を愛していた、とも言える。だから、俺と和人は、何が芽吹くのかだけでも見てみようと考えた。


その芽吹いたものは『フルダイブ・システムによる全感覚VR環境を動かすためのプログラム・パッケージ』というものだった。

『絶対に危険性はない』という報告後の俺たちの相談の結果、このプログラム・パッケージ、通称《ザ・シード》をあちこちのサーバにアップロードして企業や個人、だれでも構わず落とせるように完全開放することにした。


このおかげでちょっとした機材があれば仮想世界があっという間に誕生するようになる。さらにはALOプレイヤーのベンチャー企業関係者のおかげでアルヴヘイムは消滅を免れ再生し、プレイヤーデータも引き継がれた。そして《ザ・シード》で生まれた世界から他の世界へ自分のキャラをコンバートできる仕組みすら整いつつある。

「私たちは今、新しい世界の創造に立ち会っているんです。その世界を括るにはもうMMORPGという言葉では狭すぎる。私のホームページの名前も新しく変えたいんですがどうも、これ、というのが……ね」

「う〜………う〜〜む……」

腕組みしながらうねり声を上げてクラインが考え始めるがそれを和人の肘が邪魔をする。

「ギルドに《風林火山》なんてつけるやつのネームングセンスには誰も期待してないって」

「なんだとキリト! 言っとくがな、新生・風林火山にゃ加入希望者続出なんだよ!!」

「女子の入団希望者、いるといいな」

「ぐっ……」

残念、いないらしい。

「そういやエギル、二次会の予定変更はないよな?」

「あぁ、11時ジャストにイグ
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