マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0961話
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きたのかしらぁ」
「それは私にも興味がある。出来れば聞かせて欲しい」
いつの間にかダークエルフとの話を終え、近くに来ていたレレイの興味深そうな視線。
その好奇心の高さは、色々と技術班の連中と通じるところがある。
「そうだな、私がシャドウミラーに参加したのは途中からだが、やはり幾つもの世界を破壊してきた破壊神とか、味方だと思っていたら最終的には敵対した重力を操る魔神とも呼ぶべき存在がいたな」
ダークブレインとネオ・グランゾンを操るシュウだな。
他にも修羅王やデュミナスといった存在もいたが、さすがにその2つに比べると数段落ちるだろう。
その2つがどんな存在であったのかを話していると、やがてこちらに近づいてくる足音が聞こえてくる。
出入り口の方へと視線を向けると、やがてエザリア、イザーク、テュカ、ヤオの4人が姿を現した。
全員が浮かべている表情は笑顔であり、それが話し合いの結果を如実に現している。
「どうやら成功だったようだな」
「ええ。ダークエルフの長老も含めて、皆がアルヌスの丘に移住する事に決まったわ。エルベ藩王国としては色々と思うところがあるかもしれないけど……」
「エルベ藩王国とて文句は言えまい。そもそも、この件に文句を言うのならエルベ藩王国の軍隊で新生龍を退治していれば良かったのだからな。それが出来なかった以上、向こうとしてもダークエルフがこの地を離れたとて、文句は言えまい」
「確かにコーネリアの言う通りね。もっとも、強制的にダークエルフを連れ去ったのなら問題だけど……」
エザリアの言葉と共に視線を向けられたヤオは、全く問題ないと首を横に振る。
「その件に関しては、寧ろ感謝している程だ。此の身としてもアクセル様のような方と同じ場所に住む事が出来、その庇護を受けられるというのなら、喜びこそすれ悲しむ事は一切無い」
「……らしいから、問題はないと思うわ」
その言葉に周囲にいた者達の安堵の息が吐き出された、その瞬間。不意に獰猛な気配を感じ取る。
その気配があるのは、ここからそれ程離れていない場所。そこからここに向かって来る存在が2つ。
これは恐らく……
「来たな」
呟いた声が周囲に聞こえると、ヤオや世話役のダークエルフ、テュカといった者達は俺の言っている意味が分からないとばかりに視線を向けてくる。
だが、シャドウミラーのメンバーは違っていた。実働班のメンバーだけではなく、政治班のエザリアまでもが小さく頷く。
……その中にロゥリィの姿があったのは、ムラタと共に行動して染まってきた結果だろうか。
そんな風に考えつつ、早速洞窟の外に向かおうとしている者達をそのままに、まだ理解していない面々へと何が起こっているのかを教えようとした、その時。
「新生龍
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