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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第百四十八話 愚かな希望
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はあ…話していないから仕方ないのかもしれないけどな。いい加減…]

いい加減、付き合いきれないと感じたのか、ブイモンの動きは早かった。

ブイモン[しつこいんだよ!!]

顔面に強烈な蹴りを叩き込み、足を掴んでホーリーストーンに叩き付けた。
エンジェモンが叩きつけられたホーリーストーンが、何の前触れもなく青白い光を放った。
それに呼応するように、その下に倒れ伏したエンジェモンも光に包まれる。

アリシア「え?何?」

ユーノ「多分エンジェモンとホーリーストーンが共鳴したんだ。どっちも神聖の力を持っているし」

エンジェモン[エンジェモン超進化!ホーリーエンジェモン!!]

神々しい光を纏って現れたのは、エンジェモンの完全体、ホーリーエンジェモンであった。

ブイモン[へえ]

感心したようにホーリーエンジェモンを見つめるブイモン。

タケル「よし、行け!!ホーリーエンジェモン!!」

大輔「やれやれ、エリオ。ダスクモンを」

エリオ「はい。ダスクモン、父さんと一緒に」

ダスクモン[仕方ない…ブイモン、俺と代われ]

ブイモン[はいはい]

ダスクモンとチェンジするブイモン。
ダスクモンは大輔と融合するとホーリーエンジェモンと向き直る。

ホーリーエンジェモン[凄まじい闇の力………お前は、このデジタルワールドにあってはならない]

ダスクモン[ふん。お前に俺の存在を否定する権利があるとは到底思えんがな]

ホーリーエンジェモンとダスクモンが同時に剣を構えた。
ホーリーエンジェモンの聖剣エクスキャリバーとダスクモンの妖刀ブルートエボルツィオンが輝きを放つ。

ホーリーエンジェモン[闇は闇に還れ!!]

ホーリーエンジェモンがエクスキャリバーを振り下ろすが、ダスクモンは余裕の表情で受け止める。

ダスクモン[どうした完全体?俺は成熟期だ。しかも属性ではお前が有利だ。お前が有利なのだぞ?]

ホーリーエンジェモン[ぐっ!!]

このままやっても押し切れないと考えたのか距離を取る。

ホーリーエンジェモン[ヘブンズ]

ダスクモン[デスゲーズ!!]

瞬間移動のゴーストムーブでホーリーエンジェモンの背後を取るのと同時に光線を喰らわせ、ホーリーエンジェモンを地面に叩き付けた。

ヤマト「は、速い…」

ダスクモン[その技は完全に発動する前に使用者を叩き潰してしまえばいい。そんな隙だらけの技が通用するわけがないだろう]

戦いは再び一方的。
ホーリーエンジェモンは完全体の光属性でダスクモンは成熟期の闇属性。
しかし、まるでホーリーエンジェモンが赤子のように叩きのめされてしまう。
太一達はまるでヴァンデモンやダークマスターズの時のようだと思った
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