第2話 実力
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距離であったため、厳はかわすことが出来ずそのまま攻撃を喰らって後方に吹っ飛ばされた。
僅か十数秒の出来事であった。
あまりの出来事に、諸葉達は空いた口が塞がらなくなった。
一木は文字通り、鞘に収められた剣を抜かずに厳を倒したのだ。
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『あれが、前世で諸葉を討ち取った一木の実力……。』
『厳が相手とはいえ、あの厳を瞬殺するなんて……。』
『強過ぎる。』
『でもカッコイイ?』
これがこの場にいた男子・女子生徒4人の感想。特に最後の女子生徒の言葉からして、一木に惚れたようだ。
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そんな中…、
亀吉『オイオイオイオイ!!!!このルーキー・ガール??この俺を差し置いて目立とうなんて許さねぇぞ??』
一木『私ガールじゃなくてボーイなんですけど……』
亀吉『うっせえ??とにかく勝負しろ芝山??』
一木『えぇ〜??私先輩みたいな弱い人と戦いたくな〜い。通力と魔力の無駄。というか何この人?全体的にキモ〜イ??』
亀吉『が〜ん??』
『『『『『ぷっ??』』』』』
亀吉、厳を瞬殺した一木が気に入らなかったのか、勝負を持ち掛けた。しかし、一木に弱い人と戦いたくないと言われ、さらにキモイと言われ、亀吉はショックを受けた。
容姿と声が女性ソックリの男性がキモイという言葉を使ったら、ギャルっぽく見えてしまうのは気のせいだろうか?
それを聞いていた諸葉達はというと、笑いを零していた。
中には…、
『うわー、カミーだっせ〜??』,『後輩に馬鹿にされるなんてみっともないぞカミー??』
っと言う生徒もいた。
当の本人は…、
亀吉『うっせえ??黙ってろ??』
と言い返す他無かった。
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田中先生『まあまあ、口論はそのくらいにして、芝山君。相手をしてあげなさい。』
一木『えぇ〜??』
田中先生『その代わり、本気を出してもいいから。』
一木『解りました♪』
亀吉『ちょっとナタT(田中先生)??』
亀吉の相手をするよう一木に言う田中先生。これに一木は反対の声を上げたが、本気を出してもいいとの条件を聞くや否やアッサリ承諾。
これに対し、亀吉は抗議したが…、
亀吉『まあいいだろう。実戦部隊隊員の実力を、その身に思い知らせてやろう??』
開き直ったのか、やる気を出した。
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という訳で、亀吉は魔力を纏って戦闘服に身を包んだ。
一方の一木は、厳との手合わせからずっと戦闘服を着用している。勿論固有秘宝の剣も鞘に収めたままだ。
亀吉『行くぜ??綴る??』
早速亀吉は指先に魔力を込めてスペリングを始め、炎の第三階梯闇術 火葬(インシネレート)が完成。火葬が一木に襲い掛かった。
≪ギラリ……ズバッ??≫
亀吉『なっ??』
だがその直前、一木は
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