棚から牡丹餅とかいろいろ
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いの持ってたんですね 』
「 見た目はどんな感じでしたか? 」
『 んー、そうですねぇ。普通の中年のむさいおっさんにしか見えなかったんですけど 』
「 あー、そうなんですね。やはりコマは見た目は関係ないんですね 」
『 地味にひどい事言いますよね〜笑 そういえばその装備って、名前とかついてたりしますか? 』
「 もちろん、えっと『 亞剣 』と『 招風ノ鎧 』ですね 」
『 ・・・ 』
「 聞こえなかったですか? 『 亞剣 』と『 招・・・ 」
『 あの 』
「 はい? 」
『 ひとつ聞いてもいいですか? 』
「 どうぞ 」
急に改まってどうしたというのだろうか。
『 相手のコマの名前って分かりますか? 』
「 ええ、ログにでてますから。えっと、これなんて読むんですかねぇ・・・『 我雅ZA 』われがざ?われみやび?・・・ごめんなさい、漢字難しいです 」
『 まぁ多分当て字なんでしょうね ちなみにその字で『 ガガザ 』って読めちゃう感じですか? 』
「 あー! そうですね そうも読めます 」
『 あぁ・・・そうですか 』
「 どうかしましたか? 」
『 いえ、話すと長くなりますので・・・ 』
話すと長くなる? そんなに込み入った事情があったのかしら。でも知り合いだったのならどうしましょうか。まだ人間だった頃の感覚や感性、価値観が残っている彼には、少しダメージが大きかったのかしら。なんにせよ、電話で済ませる話ではなさそうですわね
「 そうですか。では今日の夜にでも直接聞かせて下さいね 」
『 ですね。 では、僕は仕事がありますのでこれにて 』
「 はい、いってらっしゃい 」
『 いってきます 』
ツーツーツー・・・
電話が終わった後も、私はしばらく受話器を握りしめていた
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