31ウェンディとジェラール
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◇
連合軍で集まった四つのギルドは六魔将軍の討伐を終えそれぞれのギルドに戻っていった。
六魔将軍のエンジェルが逮捕され精霊契約が破棄された黄道十二門のジェニミ、アリエス、スコーピオンは妖精の尻尾のルーシィと契約する事となった。
そして、マグノリアに帰ってきた茶会は………
「ここが………オレの住む場所か…」
「あぁ。ここが俺達のギルドだ」
ヤマトと城鐘 惠ことジェラールは放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)のギルド前にいた。他のメンバーは少し前にギルドに入っている。
「ヤマト、改めてよろしく頼む」
「あぁ。頼まれた。が、お前以外のメンバーは元の世界に戻るから思念体の俺らだがな。」
ヤマトはマグノリアに付く前に自分達のことを話していた。
「あぁ、わかっている。それよりも……ウェンディは大丈夫なのか?」
「大丈夫だろう。ウェンディちゃんは泣き虫だが強いからな」
ウェンディはマグノリアに着いてからギルドに戻らず妖精の尻尾のギルドにミストガンを探しに一人で行ったのだ。
◇
その頃、ウェンディは……
「ここだよね…」
ウェンディは妖精の尻尾の前にいた。
「ミストガンさん…居ればいいんだけど……」
ウェンディがここにきたのは七年前、ジェラールと名乗っていたミストガンに会いにきたのだ。
「入ってみよう…」
ウェンディが妖精の尻尾の門をくぐったその時だった
バダン
突然扉が開くとウェンディがここにきた目的の人が出てきた。
「ミストガンさん……」
「君は……確か…ティーパーティーの……」
その場に沈黙が走る。
「あの!ミストガンさんは私に見覚えありませんか?」
「すまないが無い。先を急いでいるので失礼する。」
ミストガンはこの場をあとにしようとする。
ウェンディとミストガンがすれ違ったときだった
「嘘いないでよ!ジェラール!!!」
「!!」
「私知ってるよ!ミストガンがジェラールだってこと!ヤマトお兄ちゃんから聞いたから知ってる!」
泣きながら喋るウェンディ
「どうして七年も会いに来なかったの!私会いたかった!ジェラールに会いたかった!」
「そうか………」
ミストガンは顔に巻いていた布をとるとジェラールと瓜二つの顔が現れる。
「すまなかった。本当にすまなかった。」
「いいよ。ジェラールも忙しかったんでしょ?でも……たまには顔を見せてほしかった」
「わかった。今度からそうしよう。」
それでも、ウェンディの顔は暗かった。
「ごめんねジェラール。私ね、ヤマトお兄ちゃん達と異世界に行くんだ。だから、最後に会いに来たの………」
ウェン
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