フェアリーヒルズ
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妖精の尻尾に入ってからしばらくして・・・
「じゃあシリル!オイラがウェンディたちを寮に案内するからね」
「ありがとうハッピー」
「あい!」
「じゃあね、シリル」
「朝とか寝坊しないようにね」
「寂しかったら僕がいつでも戻ってくるからね〜」
そう言ってハッピーが先頭を歩きウェンディとシャルル、そしてセシリーがそれについていく。
今日はウェンディたちが妖精の尻尾の女子寮、フェアリーヒルズに入る日になっている。
本当は一緒に住もうと思っていたのだがアクシデントが起きて一緒に住むということができなくなってしまった。ちなみにそのアクシデントとは・・・
――――――回想
「う〜ん・・・」
「あら?どうしたのシリル」
「ミラさん」
俺がギルドの机で書類を見ていると後ろから来たミラさんに声をかけられる。
ミラさんは俺の目の前に何枚もある書類の内の一枚を手に取り目を通す。
「あれ?まだ住むところ決まってないの?」
「実はそうなんですよ・・・」
そう・・・俺の見ている書類は現在マグノリアにある空き部屋の情報が書いてあるものである。
書類に全て目を通し、物件そのものも見たのだがどの物件も一人暮らし用のため二人が住むには少々狭い。だったら二部屋借りようかとも思ったのだがどの物件も微妙な離れ方をしている。
俺はそのためどうするべきか頭を悩ませていると
「だったらウェンディたちはフェアリーヒルズに住めばいいんじゃない?」
「フェアリーヒルズ?」
ミラさんの突然の提案に俺は困惑する。なんだ?フェアリーヒルズって
「うちの女子寮なのよ。すぐ近くにあるの」
そう言ってミラさんは地図を書いてくれる。しかしその絵が結構下手だったりする。でも・・・
「俺ウェンディと離れたくないんですけど」
「ウェンディのことが大好きなのね!」
「え!?いや・・・そう言うのじゃなくて・・・」
ミラさんに言われて少し恥ずかしくなってしまう・・・いや、確かに好きなんだけど・・・それを知られると恥ずかしいっていうか・・・理由・・・
「そうだ!心配なんですよ!ウェンディのことが」
「はいはい。そうね」
ミラさんは俺に笑顔のままそう言う。なんだろう?少しバカにされた感じがする
「それにウェンディだっていろんな人たちと暮らすことで見聞を広げることだってできると思うわよ?」
「でも・・・」
「あれ?シリルとミラさん。どうしたんですか?」
俺がいまだに悩んでいると今度はウェンディも俺たちのところに来る。そっか、ウェンディに聞いてみればいいのか
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