フェアリーヒルズ
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「ねぇウェンディ。ウェンディはどっちがいい?」
「?何が?」
「シリルがね、暮らすところを探してるんだけど二人で暮らせそうなところがないんだって。だからウェンディは妖精の尻尾の女子寮、フェアリーヒルズに住めばいいんじゃないかな?って思ったのよ」
「妖精の尻尾に女子寮なんてあるんですか?」
やっぱりウェンディも俺と同じように思ったみたいだ。
「そうよ。私は住んでないけど・・・エルザとかジュビアとかが住んでるみたいね。エルザ〜!」
ミラさんが辺りを見回してから近くにいたエルザさんを呼ぶ。それにエルザさんも気づいてこちらに来る
「どうした?ミラ」
「エルザってフェアリーヒルズに住んでるわよね?」
「あぁ。それがどうした?」
「フェアリーヒルズって今は空き部屋ってあるの?」
あれ?いつのまにかウェンディがフェアリーヒルズで暮らすことで決まっている感じになってるぞ?
「あぁ。なんだ?ウェンディとシリルもフェアリーヒルズに来るのか?」
「エルザさん違う。俺は入れないです」
エルザさんはいまだに俺の性別を覚えてくれてないんだな・・・なんか悲しいです
「そうか。ならウェンディの部屋をとっておけばいいのか?」
「えぇっ!?私・・・その・・・」
ウェンディが顔を赤らめて俺の方をチラチラと見てくる。もしかして・・・ウェンディも俺と離れたくないとか?
「あら。ウェンディもシリルと離れたくないのかしら?」
「ち・・・違います!!いや・・・違わないけど・・・」
ウェンディはモジモジしながら言葉を紡ぐ
「シリル・・・朝とか苦手だから私いないと起きれないかな?って心配で・・・」
ガーン!!まさか俺ウェンディに頼りなく思われてるのか?これは・・・
「やっぱり別々に暮らそうか。ウェンディ」
「えぇ!?なんで!?」
ウェンディが心底驚いた顔をする
「俺だって朝一人で起きれるってことを証明してやる!!」キラッ
「シリル。そのセリフあんまりかっこよくないわよ?」
ミラさんに少しあきれたように言われる。そこはほっといてください
「シリルがそういうなら・・・」
ウェンディも渋々といったように納得する。
「それじゃあ決まりね!」
「ミラちゃ〜ん!」
「は〜い」
ミラさんはそう言ってからマカオさんたちに呼ばれてその場をあとにする
「それじゃあウェンディ。明日にでも荷物を持ってきてくれ」
「わ・・・わかりました!」
エルザさんもその場からいなくなり残されたのは俺とウェンディの二人だけ。ウェンディは俺の方を向く
「シリル・・・寂しかったらいつ
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