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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第25話 戦士たち、風と猫に契りを交わす
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かりの為に俺はこのALO(せかい)に来たんだ」

キリトがALOに来た理由を言うと、リーファが口を開いた

「ねぇ、サクヤ、アリシャさん、今回の同盟って世界樹攻略のためなんでしょ?」

「まぁ、究極的にはな…」

「その攻略……あたし達も参加させて欲しいの。それも出来るだけ早く!」

「それは構わない。というより……こちらから頼みたいぐらいだ。だが…」

「攻略メンバー全員の装備を整えるのに暫くかかると思うんだヨ。とても一日二日じゃ……」

サクヤとアリシャはまだ準備の段階であるため、すぐには行けないと言うが…

「いや、いいさ。取りあえず樹の根元まで行くのが目的だし……あとはなんとかするよ」

そう言うとキリトは何か思い出したのか全財産が入った革袋を取り出した。

「これ。攻略資金の足しに使ってくれ」

それを受け取ったサクヤ達はその金額に驚きを隠せなかった

「え!?こ、こんな大金を!?」

「ああ、俺にはもう必要ないからな」

豪快に言い切るキリトだが、リーファがある確認を取る

「でもお兄ちゃん、この後アルンの宿でみんなログアウトする予定だけど、宿代ちゃんと残してるよね?」

「…………」

沈黙するキリトだったがそれはつまり…

「まさか、残してないんですか?」

「…………」

レコンの質問に黙るキリト

「図星かよ…」

「キリの字…」

タカトラとクラインからは呆れの視線を向けられ…

「キリトさん…」

「カッコ付けるのも良いけど、もう少し後先考えなさいよ」

「それは無理じゃないかな?リズちゃん……」

「え?なんで?」

「だってキリトだから」

「「「「「……あ〜〜〜〜……納得……!」」」」」

「ヲイ!皆なんでそこで納得するんだよ!?」

「「「「「「だってキリトだから」」」」」」

「……みんな、俺のことが嫌いか?」

「「「「「「弄るの楽しいから好きだぞ(ですよ)?」」」」」」

「……ちくしょう………」

「なるほど…確かに彼にはそんな傾向がありますね。一緒に行動してなんとなく察しはついていましたが…」

「あはは……」

「…………(泣)」

ソウジの断言に納得するリーファとSAO組。会って間もないが、キリトの性格をだいたい把握したヤマナミと責められるキリトをフォロー出来ず、苦笑を浮かべるレコン。そんな面子に反論が出来ずにorzのポーズで目から静かに光るものを落とすキリト…何とも言えない空気がしばらく続いた











先程のキリトの姿を見なかったことにしたのか、サクヤとアリシャは未だ項垂れているキリトを視界から外してリーファに約束した

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