第25話 戦士たち、風と猫に契りを交わす
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アルノ?」……いえ、何でもありません……」
リーファの案に対して文句を言おうとするキリトだったが、彼女の眼から段々ハイライトが消え、後ろに鬼のオーラが見えたキリトは恐怖に震えてアッサリと認めた
シリカは眼を輝かせながらソウジに拍手を送った
「流石はソウジさん!“誠の剣士”は伊達じゃないですね!」
「ほめても何も出ないよ?」
シリカから気になる単語を聞いたリーファが質問した
「シリカちゃん、何?その“誠の剣士”って?」
リーファの質問に答えたのはシリカではなくリズだった
「“誠の剣士”ってのはソウジのSAOの呼び名でね。あの頃のソウジって最初は真っ白なコートを着てたけど、後になってコートの袖と後ろに黒いダンダラ模様。さらに背中に“誠”の一文字を入れる様にカスタマイズした姿で暴れたもんだからついた呼び名が…」
「“白の剣士”って最初はそう呼ばれてたんだけど……新選組みたいな格好だったからいつの間にか“誠の剣士”って呼ばれるようになったんだよね」
「なるほど〜……」
ソウジとリズの説明に納得したリーファだった
「それにしてもソウジさん、最後はえらく暴れてましたけど、何があったんですか?」
「別に?大したことじゃないよ」
「ふ〜ん?」
リーファの質問を軽く流すソウジだったが、内心は焦っていた。まさか自分がユージーンから“土方のファン”と勘違いされてブチ切れたなんて恥ずかしくて言えなかった
そうやって皆でソウジの勝利を喜んだあと、シルフの領主…サクヤがユージーンのリメンライトに蘇生魔法を掛けて復活させた
「まさか、ケットシーにこんな強者がいるとはな……中々侮れんな」
「僕よりもそこで無関係を装っているキリトの方がもっと強いよ?」
「おいソウジ!お前何言って…!」
「ああ言って自分がそンなに強くないように言ってるけど、アレ…相手を油断させて勝ちをつかむ為の布石を敷く作戦が得意なんだよね…彼……」
「おいぃぃぃぃぃぃ!!何俺をそんな……!」
「そうか…それは是非とも一度対戦したいものだな!」
「……勘弁してくれ……………」
ソウジの言葉に反論するキリトだったがユージーンの好戦的な目にたじろぐ。皆の興奮が冷めるタイミングを狙ったのかヤマナミがユージーンに声をかける
「さて、それでは約束は守ってくれますよね?」
「言っただろ?俺は武人だ。一度剣に誓えば、何があろうと反故する気は無い。それに、貴様のようなケットシーがいるとなれば、退く理由には十分だ」
「そりゃ、どうも」
立ち去る前にユージーンはソウジに再戦の約束を誓う
「次の機会があればまた闘おう」
「いいよ?勝つのはまた僕だけどね?」
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