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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0960話
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れ」

 その言葉に、跪いていたダークエルフの老人がそのままの状態で口を開く。

「ですが、その……貴方様のような方とお目通り願えるとは思ってもいませんでした。それも私達の苦境を救って下さる為に、その力を御貸し下さるとは……」
「気にするな。それに、こっちとしても無償で協力するという訳ではない」
「ヤオに持たせた金剛石の原石では足りなかったのでしょうか?」

 俺の口から出た言葉に、恐る恐るといった様子で顔を上げるダークエルフ。
 先程から俺と言葉を交わしているのを考えると、恐らくこの老人がダークエルフ達の長なのだろう。

「それに関しては……エザリア、頼む」
「ええ」

 俺の言葉に、エザリアが1歩進み出る。
 いきなり出てきたエザリアの姿に、ダークエルフの老人は多少困惑の表情を浮かべるが……長老をやっているだけに、すぐに気を取り直して視線をエザリアへと向けて口を開く。

「それで、どのような要望があるのかを聞いてもいいですかな?」

 俺の仲間という事もあってか、丁寧な口調で尋ねるダークエルフの長老。

「そうですね。詳しい話をする前に、場所を改めませんか? このままだとお互いやりにくいでしょうし」
「ですが……」
「構わない。エザリアは俺の国の中でも政治を司る人物だ。今回の件の全権を任せてある」
「長老、少なくても悪い話ではない。いや、寧ろ此の身にとっては天恵の如き提案だ。聞いて損はない」

 俺とヤオ。2人の説明に頷いた長老は、ダークエルフの実力者達と共にエザリアを集落の中へと案内する。
 勿論イザークが母親だけを放っておく筈もなく、その後についていった。
 それとシャドウミラーの庇護下に入るという面で話をするべくテュカもその後に続く。
 その後ろ姿を見送り、残された俺達は別のダークエルフに案内されて別の場所で一休みするのだった。
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