マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0960話
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「それで、新生龍に関しては倒してもいいのだな?」
「ああ、問題ない。ただし、当然生身ではなくトリニティゲインに乗ってだぞ」
「……承知した」
不承不承呟くムラタ。
生身で新生龍と戦いたいという気持ちは分からないでもない。トリニティゲインに乗っての戦いでは一方的になると分かりきっているのだろう。
PTと違い、特機のトリニティゲインはその大きさもまた武器となる。
門世界にいる並のモンスターなら、それこそ歩くだけで踏み潰してしまうだろう。
いやまぁ、普通の移動方法はテスラ・ドライブを使った飛行なんだが。
「気が乗らないなら他の奴に回すか? ラピエサージュやヒュッケバインMk-Vなんかも持ってきてるし」
「……いや、俺がやろう」
数秒程考えてそう言葉を返すムラタに、俺の隣で話を聞いていたコーネリアが口を開く。
「私達の代わりに戦ってくれるというのは嬉しいが、その新生龍2匹、捕獲しなくてもよいのか? 一応この門世界においては重要な存在だろう?」
コーネリアの言いたい事も分かる。実際、この門世界では色々と有用な種族が多くいる。それこそテュカ達ハイエルフや、今回引き入れようとしているダークエルフのように。
だが……
「人の味、この場合はエルフの味かもしれないが、その味を覚えた新生龍を捕獲しても危険極まりない。それに、ダークエルフ達にしても自分達の仲間を食い殺した新生龍を俺達が生かしたままにするってのは色々と納得出来ないところがあるだろ」
混沌精霊である俺の言う事であれば、と一時は従うかもしれない。
だが将来それが理由で何かトラブルが起きないとも限らない以上、無駄な火種を抱え込みたくはなかった。
出来れば新生龍というか、ドラゴンは欲しいんだけどな。
竜騎兵が乗っていたワイバーンの類はある程度いるけど、あくまでもあれは龍は龍でも最下級の龍だ。
門世界の常識では、古代龍、新生龍と成長した亜龍、飛龍の順番に格付けされている。
そして飛龍の下、最下級に位置するのが翼龍、いわゆるワイバーンなのだから。
古代龍か新生龍は欲しいんだが……やっぱり難しいだろうな。
何より痛いのが、ハイエルフにしろ、ダークエルフにしろ、古代龍や新生龍に襲われていたという事実だ。
今回ダークエルフを襲っている新生龍は倒して別の新生龍や古代龍を捕獲したとしても、ハイエルフやダークエルフにしてみればいい気持ちはしないだろう。
そうなると亜龍や飛龍でも探すか? 龍だけに、そう簡単に見つかるようなものじゃないだろうが。
それに継続的に育てるとなると、どうしても雄と雌の両方をある程度の数必要になる。
翼竜はこちらで捕獲したのがそれなりの数いるから、その辺の心配はいらないんだが……さて、どうした
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