マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0960話
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いる4人が、それぞれ窓から外を眺めつつ歓声を上げている。
……まぁ、こんなに喜んで貰えるのなら、確かに連れてきて良かったかもしれないな。
「で、何だったか?」
そんな4人を眺めつつムラタに答えると、近くで俺達の話を聞いていたコーネリアが溜息を吐いて口を開く。
「ダークエルフをアクセルの、延いてはシャドウミラーの庇護下に置くということだ。確かにアルヌスの丘の近くには、まだ土地の余裕もある。こちらが用意した住居もコンテナハウスである以上、新たに設置するのも難しくはないだろう。それにハイエルフの者達の中でも、森の中でなければ落ち着かないという者達が住んでいる森もある。だが、それを増やすのは何故だ?」
「完全にシャドウミラーの所属にするつもりだろうな。それこそ、今いる場所ではなくてホワイトスターに住まわせる形で。で、そんな風に持っていきたい以上、どうせならエルフ系の種族は多い方がいい。人数が少ないとこれ以上増えるのも難しいし。けど、ハイエルフというのはエルフ族の中でもより高位の存在で稀少だ。そんな時に現れたのが、同じエルフ系のダークエルフ。エザリアが引き込もうと考えても、不思議じゃないだろ?」
それに、どうせシャドウミラーの所属とするのなら、普通の人間よりは何らかの特徴があった方がいい。その点、ハイエルフやダークエルフともなれば、人の注目を引くのは間違いない。
何より、エルフやダークエルフは混沌精霊である俺を崇めている。つまり、裏切る心配は一切ないのだ。
……ハイエルフ、ダークエルフと来たんだから、出来れば普通のエルフも欲しいと思うのは俺だけだろうか?
「まぁ、そういう事ね。折角ホワイトスターの中には居住出来る空間があるのだし、それに自然も多い。なら、いつまでも人を住ませないでそのままにしておくのは勿体ないでしょ? シャドウミラー全体の人数を増やすという意味でも」
少し離れた場所でイザークと話していたエザリアの言葉に、コーネリアは確かにと頷く。
ムラタが特に気にした様子がないのは、ハイエルフやダークエルフがいてもいなくても構わない。そう判断しているからなのだろう。
強さをひたすらに求めて続けてきたムラタにしてみれば、ロゥリィのように強力なライバル、あるいは練習相手にならないハイエルフやダークエルフというのは、興味を持てない存在なのだろう。
俺達の仲間になった時と比べて凶暴さは少なくなったムラタだが、その根底にある強さを求めるものは些かも変わっていないのだから。
いや、寧ろ抜き身の刃だった以前と比べ、鞘に収まったが故にいざという時の鋭さは増している。抜き身であろうと、鞘に収まっていようと、刀は刀なのだから。
そんな俺の視線に気が付いた訳ではないだろうが、ふとムラタの視線がこちらへと向けられる。
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