暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
婚約者
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法が上手くできなくていじけてた時、目の前の男は自分を肯定してくれた。
それが堪らなく嬉しかったのを憶えてる。
あれ?
前にもどこかで似たようなことを言われたような・・・
誰だっただろう・・・
「何も心配することはないよ。今回の任務だって上手くいくさ。僕がいるんだからね。」
いつの間にか席を立ち、ルイズのすぐ隣まで回ってきたワルドはルイズの頬に手を添えて囁くように言った。
「大丈夫だよルイズ、君は・・・」
今度こそ・・・お前を・・・
「僕が守る。」
守らせて・・・
ああ、何で忘れてたんだろう・・・。自分を認めてくれたのはすぐ近くにもいたんだ。もし、私がワルド様と結婚したらアイツはどうするのだろう。傍にはいてくれるかもしれない。でも、今の関係ではなくなってしまうかもしれない。それは嫌だ!!
それに自分はカケルの過去を少し知っている。アイツは昔大切なものを失くしてしまった。そして、新たに自分を大切な存在としてくれている。もし私が離れたら、彼は今度こそ壊れてしまうかもしれない。それはダメだ。私が彼を必要としているのと同じように彼も私が必要なのだ。
「・・・・カケル。」
「ルイズ?」
たまらなくなりルイズは呟いた。今自分が求めている人を。自分を求めてくれている人を。
「・・・・・ごめんなさい、ワルド様。今のままでは私は貴方と結婚は出来ません。」
「・・・君の心に、誰かが住み始めたようだね。」
「それは・・・」
「いいさ。でも僕は諦めない。この任務が終わる頃には君の心は僕に傾くはずだ。」
もう一部屋借りてくるよ。そう言って、ワルドは部屋を出ていった。
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