暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
婚約者
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う確かな思考回路や感情を持つ生き物なら尚更の。」
「では、彼は・・・」
「左様。彼は自らの意志でミス・ヴァリエールに従うと決めたのじゃ。彼の目は本物じゃった。彼は決してルイズに不利益なことはしないと信じられたよ。」
だから何も心配はいらないんじゃよ。とオスマンは締めくくった。そこへ、
「自分も一つよろしいですか。」
脇でずっと控えていたコルベールが発言するために一歩前に出た。
「私も彼と何度か話をしましたが、彼は考えなしにものを言う人ではないと思うのです。だから、その、彼にも何か思うところがあるのではないかと思いますよ。」
コルベールの言葉を聞いたアンリエッタはもう一度窓の外へと目を向けた。もう見えるはずない、一人の男を眺めながら。
もう一度彼と話がしてみたい、そう思った。
再び考え事に耽ったアンリエッタはその横での会話を聞き流してしまった。
「ふむ、ところでコルベール君。今日はヴァロナ君はどうしたのかね?」
「はあ、実は先ほど連絡があったのですが、何でも二、三日有給をとりたいと・・・。」
「まったくしょうがない奴じゃのう。仕方がない、それじゃあそこの書類の山は君一人でやりなさい。」
「えええ〜〜〜!?」
「おい、ギーシュ。」
「何だい?」
「俺は港と聞いていたんだが。ここはどう見ても山なんだが。」
架たちはラ・ロシェールという港町へ来ていた。学院からここまでは本来馬で二日間かかるのだが、途中からタバサのシルフィードに乗り換えたため、一日で来れてしまった。向かうアルビオンへというのは船を使わなければならないというのは道中説明された。だが実際着いた町というのは、狭い山間に周りの崖に建物が並んでいるものだった。架の想像していた海の見える町とはほとんど真逆の光景である。
今はこの町で最高級の宿である『女神の杵』で休憩をとっている。今日はここで一泊して明日アルビオンへ向けて発つ予定だ。
そんな時漏らした架の感想を聞いたギーシュは、呆れながら言った。
「君はホントに何も知らないんだねぇ・・・。まあそれは実際にその目で確かめた方がいいだろ。それより見てくれ!ここ建物たちを!これらは全て一つの岩から出来ているんだ。土系統のスクウェアクラスのメイジだからこそできる正に匠の業なんだよ!!」
同じ土系統のメイジとしてテンションが上がりまくるギーシュ。はぐらかされた感満々だったが、まあ明日には分かるからいいかと前向きに捉えることにした。他の面々もギーシュに賛成なのか誰も教えてくれる気がしないし・・・。
「それにしてもワルド子爵とルイズは遅いわね。船に乗る交渉をしに行っただけでしょう。」
「・・・来た。」
タバサの声に皆宿の入
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