第百四十六話 生まれる家族と現れる家族
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賢の部屋には沢山の複雑な機器が置かれていた。
リインフォースの妹…後継型のユニゾンデバイス・リインフォース・ツヴァイのプログラムを組み立てていた。
しかもただのユニゾンデバイスではない。
賢とはやての遺伝子、そしてかつてキメラモンに使った技術も盛り込まれている。
この子は守護騎士や他のユニゾンデバイスより限りなく人間に近いだろう。
賢は新しい命を生み出していることに、僅かな誇らしさを覚えた。
賢「後はここをこうして…よし、完成だ。目覚めてくれ…“リイン”」
リイン「……………?」
リインと呼ばれた少女の瞼が震えた。
そして、ゆっくりと瞼が開き、賢を捉える。
賢「お目覚めかい?リイン」
リイン「…だ、れ…です、か…?」
起動仕立てで上手く喋れないのか、リインは途切れ途切れに喋る。
賢「僕は賢、君の生みの親だよリイン。そして君の名前はリインフォース・ツヴァイ。」
リイン「リインフォース・ツヴァイ…です、か…?」
賢「そうだよリイン。君は僕の遺伝子情報を組み込んだ…僕の子供だよ。君のお父さんだ」
リイン「…リインのとーさま……?」
リインの言葉に賢は優しく頷いた。
賢「今、はやてを呼ぶよ」
そしてデジタルワールドではレディデビモンが暇を持て余していた。
レディデビモン[ああ、退屈だわ。最近ブイモンに会えてないし、あのからかいがいのあるチビは来ないし…]
レディデビモンが言い切るのと同時に空間に歪みが生じる。
レディデビモン[な、何!?]
空間に亀裂が入り、レディデビモンを吸い込もうとする。
突然の出来事にレディデビモンは対処出来ずに吸い込まれた。
そして現実世界では賢に呼ばれたはやてが賢の部屋に来ていた。
はやて「賢兄、何があるんや?」
部屋に来たはやては首を傾げながら賢に尋ねる。
賢「うん。実は…」
賢の上着の胸ポケットからリインが出て来た。
はやて「うわっ、ちっちゃいリインフォースや…この子が?」
はやては賢の胸ポケットから出て来たリインを見て、賢に尋ねた。
賢「そう。リインフォース・ツヴァイ。リインフォースの妹で、僕と君の…子供さ」
賢の言葉にはやては顔を赤くしながらリインを見つめると、リインを手に乗せた。
はやて「ほ、ほんまに…?」
賢「うん。そうだよ…君にそっくりな顔をしてるだろう?とても可愛い…」
はやては赤面しながらリインを見つめた。
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