新しき力を
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チブックとかあるのなら見せて貰いたいのだが」
「んじゃあ頼む。スケッチブックはそこにあるから、見終わったら手を貸してくれ」
「ふむ。では拝見させてもらおう」
ヨシナ達はトウイとシノのスケッチブックを見ている間、玄関が開く音が聞こえ、トウイが戻ってきた。
「あれ?コムカイ君達がいる。どうしたの? 」
「差し入れついでに手伝いに来たんだよハルカゼ」
「そうなんだ、ありがとうね。あっ。見終わったら基本的にヒロヤ君のガンプラの方を手伝ってね。初心者だから、結構時間かかるし」
「わかってるって。コイツが全然ダメなのは承知で来ているんだからよ」
「お前達殺されたいのか? 」
さっきよりも多少騒がしくなったものを、作業ペースが一段と早くなった。
なおコムカイとヨシナは俺の手伝い。アマミヤはシノの手伝いをしている。
「てかトウイは一人で大丈夫なのか? 」
「大丈夫大丈夫。そんなことよりも、ちゃんと二人の指示を聞いてね」
「わかってるって」
ーーー−−
「では私達はこれで帰らせてもらう。また明日手伝いに来る」
「じゃあ頑張ってくださいね」
「また飯食いに来るからよ」
「手伝いに来いバーロー」
時間が午後六時になるとヨシナ達は帰り、後は昨日みたいに引き続き作業をするだけだ。
「にしてもヨシナ達のおかげでかなり進んだな。この調子なら…」
「全然終わってないわよヒロヤ…現実逃避は止めた方がいいわよ」
「……言うな」
「四分の一は終わったけど、まだまだだからねヒロヤ君」
再び作業に没頭しながら注意され、現実逃避をやめにした。
「……全然終わる気配がしない…」
「言ったら終わりよヒロヤ…」
「まだ二日目だよ…」
「わかってる………わかってるから言わないでくれ! 」
作業を続行し、そのまま昨日より少し長く、三時半まで徹夜をした。
ーーー−−
ガンプラ製作三日目。俺は今日もガンプラを製作している。
ガンプラ製作四日目。今日も俺はガンプラと向き合って製作を続行している。
ガンプラ製作五日…
「ヒロヤ君!もういいよ!君の辛さはよーくわかった!だからいい加減現実に帰ってきて! 」
「はっ!?俺はいったい……」
「ここ二日間、ずっと意識がないみたいに作業していたわよ」
「大丈夫かサオトメ君? 」
「サオトメ君。大丈夫ですか? 」
「お前ある意味すげぇな…」
俺どんだけヤバい状態だったんだよ。そういえば心なしか記憶が曖昧なような気がする…。
「ヒロヤ君……もういい。もういいんだよ。君はちょっと気
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