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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0959話
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龍より格上とされる古代龍すらも倒した事があるのだから」

 エザリアの言葉を聞き、驚愕に目を見開く2人。
 にしても、この世界のドラゴンってのはエルフが好物なのか?
 今エザリアが口にした古代龍、炎龍はハイエルフを。そして新生龍2匹はダークエルフを餌にしているとなると、その辺を心配せざるを得ない。

「それは誠ですか!? 古代龍を倒すとは……ああ、やはりエルベ藩王国を頼って良かった……」

 信じられないと言葉を漏らすヤオだったが、当然エザリアが何の意味もなくそんな事を口にする筈も無い。

「確かにシャドウミラーなら新生龍2匹を倒すのは難しくないでしょう。けど、それを行ったとして何の見返りが私達にあるのかしら? さすがに新生龍を相手に、無償で提供しろというのは無理があるでしょう?」
「うむ。此の身もさすがに新生龍を無償で倒してくれとは言わん。……謝礼として、このような物を用意させて貰った」

 そう告げ、椅子の横に置いてあった革袋を取り出す。
 かなり大きいその革袋の入り口を広げると、中から出てきたのは……ダイヤの原石、か? それも洒落にならない程に大きい。それこそ、人の頭程もある大きさだ。

「金剛石の原石だ。これを代価として……む?」

 言葉の途中で訝しげな声を漏らすヤオ。
 まぁ、無理はない。これ程のダイヤの原石なんて普通は見た事もないのだから、報酬には十分と思ったのだろう。
 だが……俺達シャドウミラーにとっては話が全く違う。
 何しろ、その世界特有の物質以外はキブツで生成出来るのだ。それこそ、その気になれば人の頭程どころか、人間大のダイヤすら生成出来る。 
 しかもキブツで生成されたダイヤは、俺達で言う人工ダイヤと比べても尚天然物と差はない。勿論部分的に優れた特徴を持つ人工ダイヤを作る事も可能だ。
 そういう意味では、ヤオの持ってきたダイヤの原石は報酬としてはいまいち物足りないのは事実。
 だが……それでも、門世界でここまでの報酬を用意したというのは驚愕の出来事だし、向こうの誠意も感じられる。
 チラリとエザリアへと視線を向けると、任せて欲しいとばかりに頷きを返される。
 何か考えがあるんだろう。そう思い、交渉に関してはエザリアに任せたのだが……次の瞬間にエザリアから出た言葉は、さすがに俺にとっても予想外だった。

「ねぇ、ヤオ。ダークエルフの集落ごとシャドウミラーの庇護下に入るつもりはない?」
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