第七章 歌姫
第9話 操られし仲間
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、十香まで……
と。
十香が何かを思い出したような表情をすると、両耳に手をやり、イヤホンモニターを外した。
十香「そういえば、ずっとこれをつけていたのだ」
……タンバリンのためにそこまでする必要があるのかと聞きたかったが今は聞かないことにしよう。
ならば、フラクシナスで一旦を見ているはずの琴里は……?
士道「くっ……琴里!」
上条「いや、多分……琴里も」
士道がインカムに手を当てて助けを求める。
だが。
琴里『はあ?何言ってんの?″お姉さま″に逆らったバカはそこでミンチにされなさいよ』
士道「……………え?」
上条「やっぱりか」
上条の察し通り、琴里もあの『音』を聴いて操られていた。
どうすればいいか分からない状況で挙動不審になる士道を見て美九は愉快そうに笑ってみせた。
美九「ふふ……いいですねぇ。いいですよぉ。その表情、焦り……私が求めていたモノですよ……あなたが私を騙した罰としてぇ……」
士道「くっ……」
美九「でも不思議ですぅ。あなたたちがこうして並ぶとーー」
美九「ーーまるでお姫様を護る三人の主人公みたい……」
士道「え……」
その言葉が少し気になった。横を見ると美九を敵対しているような眼差しで美九を睨みつけている上条と一方通行と、いつに無く真剣な表情の十香しかいなかった。
お姫様?
三人?
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「ふぅ……なんとかなりやがりましたね」
フラクシナスにて、たまたま席を外していた椎崎と令音以外のクルー達が美九の『音』を聴いて精神的に操られていたのだ。
そこに、救世主が現れた。
そこでたまたま休んでいた、『崇宮真那』だ。
真那「勝手にやっちゃいましたけど、オッケーでした?」
令音「……ファインプレーだ」
真那「了解です。で……一体何があったんですか?」
令音「……まだ確証はないが、精霊の攻撃を受けた。恐らく『音』に霊力を乗せて聞いた相手を操る類のものだ」
真那「はー、そりゃまた厄介なものが」
と、辟易するように言いながらモニタに目をやった真那は小さく息を詰まらせた。
真那「に……兄様ッ!?」
モニタに映る愛しき兄の姿に、驚きを隠せなかった。
気づけば、身体が勝手に動いていた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
ここから美九に操られた精霊の攻撃が始まった。
士道「く……」
十香「士道!」
上条「やばっ!」
一方「……フン」
耶倶矢と夕弦の激しい風、四糸乃
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