第七章 歌姫
第8話 旋律する歌
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九の周りを囲い、その美九の前には鍵盤のようなモノが出現した。
そして、その光の鍵盤に手を掛けた。それは何かを始めるための準備のようで。
士織「美九!やめろッ!」
美九「歌え、詠え、謳え!〈破軍歌姫〉ッ!!」
美九は聞く耳を持たず、両手の指を広げると、自分の周囲に広がっていた光の鍵盤を叩きつけた。
ヴォォォォォォーーーーッ!!!
瞬間、美九の後ろにそびえ立っていた巨大な天使が凄まじい音を発し始めた。
士織「うっ、が……っ!?」
思わず耳を押さえる。それは大声だからではなく美九の『お願い』を何倍にも強くしたような感覚に近い。
だからこそ、この男は平然としていた。
上条「おい、士道!何がどうなってんだよ!?」
士織「分からねぇ。でもこれはかなりヤバイぞ」
音が止まった途端、そこは異様な光景に包まれていた。
会場には何千人という観客がいるのにその全員が一人の例外もなく直立し、ステージの上に視線を送っていた。
士織「美九……お前、まさか……!」
叫び、美九に視線をやる。
美九「ふふ、仲間……でしたよねぇ?美しいですねぇ……こんなに壊れやすいなんて」
仲間。絆。友情。
それを嫌う美九の復讐が始まった。
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