第100話 少年は世界の闇と出会うようです
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恥ずかしさを忍て一気に喋ったエミリィが一息ついた瞬間、思わぬ好評価を持たれていた
のに驚きを隠せない夕映が凝視する。それでヤケクソ気味に、更に捲し立てる。
「このように将来有望な、優秀な人材をどこの馬の骨とも分からぬ輩にホイホイと渡せる
訳が無いでしょう。ましてや!そんなユエさんがあなた方の様な犯罪者の仲間であるなど、
信じられません!!」
「またそこに戻んの!?誤解だって言ってるじゃない!」
「だったら証拠を見せなさい!状況証拠と似ているだけでは証拠になりませんよ!」
先程は一応の納得を見せたが、生来の生真面目さからやはりネギ達への疑念を持ったままの
エミリィに頭を悩ませる。いっそもう一回脱がせて逃げてしまおうかとネギが黒い笑みを
浮かべた所で夕映が打開策を思いつく。
「(ネギ先生!仮契約カード!あれで念話をして見せれば!?)」
「(そ、そうか、その手がありました!)え、コホン。ゆ、夕映さんは僕の仮契約者の
一人です。もし本物なら、このカードで念話を使えば声が届く筈です。」
「む、それは……!」
選ばれた者しか持てないとされるアーティファクトカードを見せられ、さしものエミリィも
黙り、そしてカードを使い念話してみせると、流石にユエが夕映である事を信じざるを
得なく、それに伴いネギ達の話にも信憑性が出る。
「そ、それでも!あなた方が旧世界から来たなど「おや、これはこれは誰かと思えば」
――ッ!?」
尚も信じようとしないエミリィだが、その後ろから落ち着いた、嫌らしい声が割り込む。
「アリアドネーの名門、セブンシープ家のお嬢様ではありませんか。」
「お、オスティア総督……にMM兵!?」
「おや……?それにそちらの少年は……どこかで見た様な覚えがありますが。」
そして少年は、世界の秘密に近づく。
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