第100話 少年は世界の闇と出会うようです
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れ?」
「こっ…こんの馬鹿ネギぃ……!あんたは脱がさないと気が済まないのーーー!?」
「わーーん!すみませーーん!力の加減が出来なくてーー!?」
「ヒューーッ!いいぞボウズ、もっとやれー!」
野良試合でも始まるかと集まっていた野次馬は一転、半裸(ほぼ全裸)の少女を眺める集団に
なり、逆に騒ぎが大きくなる。その傍らで、何故今と思いつつエミリィはセラスからの
指示を受ける。
(『―――には気をつけなさい、いい?総督府に通達してはダメ。あの子達は
保護しなさい。』)
「はぁ……は……え!?あ、りょ、了解しました!
み、皆さん!とにかく服を着なさい!一端退避!あなた達はついて来なさい!!」
「「「はいぃーーー!」」」
………
……
…
「ええーーっ!?記憶喪失!?」
「で、でも、なんでそんな事に……。」
三十分後、場所を変えてカフェに集まりそれぞれの事情を話す7人(無論着替えて)。
ネギ達指名手配側の話は紛糾したものの何とか終わり、アリアドネ―組・・・と言うよりは
夕映の事情についての話となった。
「あー、ぶっちゃけ私のせいなんだけどー……。その、実は忘却魔法が暴走しちゃって、
その時丁度転移して来たユエとぶつかって、それで……。」
「そう、でしたか……。」
「でも時間的にはゲートポートの事件と一致するし……ま、間違いなさそうね!」
色々ぼかしたコレットだったが、それを信じたのどかは夕映との再会を喜ぶばかり。
しかし記憶が戻っている事を知っている三人は必死に話を合わせつつ、アイコンタクトで
どう話を逸らすかの会議を続けている。
「(どうすんのよ!?本屋ちゃん相手だと長引けばボロ出るわよ!?)」
「(そんな事言われても困るです!適当に切り上げては余計怪しまれ)ふわっ!?」
「じゃあやっぱり本物のゆえなんだね!皆で日本に帰ろう!日本に帰ればきっと記憶も
戻「お待ちなさい!!」あっ!?」
パシッ
すっかり感極まってしまっているのどかが夕映の手を取り自分達と一緒に来る事を確信して
促していた手をエミリィが振り払う。同じ考えなのだろう、コレットとベアトリクスも
夕映の後ろに腕を組んで『抗議します!』と言わんばかりに立つ。
「勝手に話を薦めないでいただけます?このユエさんは我がアリアドネ―騎士団オスティア
警備兵として任務中の身です!更に言えば類稀なる向上心と成長速度で、戦乙女騎士団士官
候補生として将来を嘱望された人材です。な、何しろ、素人同然から僅かな期間でこの私を
打ち負かす程に成長した人物ですからね!」
「い、委員長……?」
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