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少年は魔人になるようです
第100話 少年は世界の闇と出会うようです
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の精霊砲を防いだお墨付きの魔法障壁、普通ならラカン様の攻撃だけで

破壊されてたそうですよ。上から追加の障壁が展開されていたとか。」

「あの場でそんな障壁を張れる距離にいるとしたら、ノワールせ…様くらいです。

最終的に4対1だったと言うのに、理不尽なまでの強さですね。」


アイスを食べながら、戦術や魔法技術の話をする少女達に別の意味で振り返る人多数の中、

正気を取り戻したエミリィを加え休日を楽しむ四人。

しかし、その前方から迂闊な少年と話しをされなかった少女が二人――


「あー美味しかったぁ。やっぱお祭りはいいわよね!」

「オスティアは特殊な間所ですからー……MMとヘラス帝国の食べ物や文化が集まって、

更に独自の進化を遂げた物が鎬を削りあって、料理の美味しさでは魔法世界一なんです。」

「のどかさん、随分詳しいんですね?」

「えへへー……メイドさんしてた時、お店に来た人達の話を聞かせて貰って。

政治とか難しい事は分からないですけど、噂とか簡単な歴史なら――」


想い人に褒められ、この世の春と嬉しそうに微笑むのどかに、ネギも頬を染めながら笑う。

まるで恋人の様な距離で喋る二人であったが、ふと顔を上げたのどかと先から歩いて来た、

驚いた顔をした夕映の眼が合った。


「ゆ……え…………?」

「あ、のっ………!?」


呆然とした表情から徐々に目に涙を溜め、先程とは別の笑顔になるのどかに対し・・・

ピシリと固まった三人と、疑問符を浮かべたエミリィ。

一人だけ時間が動いているのどかが夕映に走り寄り抱きしめた。


「ゆえ……ゆえっ!無事だったんだね!心配したよ、無事で本当に良かった……!」

「の、ど………ッっ!!」


再会を喜んだのも一瞬、ギヌロンとネギを睨みつける。肩に顔を埋めているので当然

のどかには見えていない。


「(ど・う・い・う・こ・と・で・す!?)」

「(す、すいません!のどかさんを助ける事で頭がいっぱいで!)」

「(全くあなたと言う人h)おっとと!?」

「何なんですかあなたは!?白昼堂々見ず知らずの他人にいきなり抱き着くなんて!?」

「あぅっ、あ、いえ、そのー……。」


二人がアイコンタクトした僅かな間で、事態を(正しくはないのだろうが)把握した

エミリィがのどかを引きはがし間に入った。修羅場に入るかと思ったのも束の間、

話しかけた事で認識阻害魔法が薄れてしまい、その後ろでオロオロしていただけだった

コレットとベアトリクスが気付き手配書を見てしまう。


「ちょ、委員長!そいつら指名手配犯!」

「しまった!こっちから話しかけたから魔法の
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