第100話 少年は世界の闇と出会うようです
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ーダーなんだから、不安になっていちゃいけない。
今考えるべきは皆で帰る事、それだけだ。
「…いずれにせよ、フェイト達とは関わりになる運命のようです。
しかし、あくまで僕達の目的は『全員無事に麻帆良に帰る事』です!
これを絶対条件として、クウネルさん達と合流、ゴーレムを撃破して王宮に侵入し
ゲートポートを再起動して現実世界へ帰還します!皆で帰りましょう、麻帆良学園へ!」
『『『おおおおーーーーー!!』』』
問題は山積みだし、分からない事ばかりだ。だけど、僕達が出来るのはこれだけだ。
皆に話していない事もある。話しても仕方ないし話したら怒られそうだし・・・
心配させるだけだから――なんて、ただの言い訳なんだよね。
「作戦開始は30時間後、それまで各自身体を休めてください!」
「あいよ!んじゃご飯食べ行く人ーー!」
「いくいくー!あんたも行くわよネギ!」
「えっ!?あっ、明日菜さん!?」
号令と共に半分以上が連れ立ってご飯を食べに行くのに、首根っこを掴まれ引き摺られて
行く。僕はまだ詰めたい話が――と思ったけれど、参謀部(勝手に命名)の三人がその場で
話し合いを始めたので、仕方なくつられるままにした。
・・・欲を言えば、のどかさんと二人で行きたかったなぁ。
Side out
Side ―――
「むぅっ!これは……珍味!?イキますかいいんちょ?にゅーしょっかんです。」
「イキません!なんですかその毒々しいアイスは!?大体買い食いなどはしたない…!」
休みを利用して来たアリアドネ―の仲良し四人組の先頭。雑踏の中、夕映が出店で買った
体に悪そうなアイスを勧められたエミリィはいつものお堅い思考を持って拒否する。
しかし傍目からは仲の良い友達に見えるのだろう。後ろを並んで着いて来ている
コレットとベアトリクスは『相変わらず仲良いなー』などと話しながらアイスを舐めつつ
生暖かい目で見ているし、出店の店員からはからかいと共にクレープならどうかと
勧められては一々反応し思い出した様に怒る。
「休みが貰えたのはうれしいけど、出来たら昨日が良かったねー。」
「何度もうるさいですわね!わたくしだって見たかったです!本当に見たかったです!
あぁ、それにしてもナギ様の試合……何度思い出しても素晴らしいですわ!」
怒っていたかと思えば、昨日のネギの試合を思い出して恍惚とした表情を浮かべる。
『また始まった・・』と生暖かい目で見た後、三人は何も見なかったと先に歩いて行く。
「にしてもあの戦いマジやばかったよねー。よく闘技場壊れなかったと思うよ。」
「噂ではあ
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