第100話 少年は世界の闇と出会うようです
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
嬢さん。」
「あらまっつぁん、どういう事?」
また戦う事に考えが行きかけた所で窘められて反省した所で行方不明になっていた
刹那さんが現れ、その影からゾリュンヌと松永久秀とゼルクが這い出て来た。
更に異常な登場に慣れていたせいで、そちらよりもその風貌が普段と違う事に目がいく。
フル武装している上にあちこちボロボロだし、凄く・・・疲れている。
「えぇと、何が……?」
「ふむ、端的に言えば旧王宮に侵入しようとしたら返り討ちに遭った――と言う所かな。
いやはや、あのゴーレムには驚いたよ。」
「か、返り討ち!?あなた達三人が!?」
独断専行(ただの協力関係なんだから違うか)にも驚いたけれど、この三人が勝てない
どころか返り討ちに遭った方が驚きだ。三人合わせたら魔王さえ倒せるであろう
この人達が勝てなければ僕らでは突破は難しいだろうから、やっぱり他の手を考えないと
いけない。だけど・・・。
「関係無く無いと言うのはどういうことですか?」
「お前達は何を調査しておったのじゃ。そこらの文献に書いておったぞ。」
放られた本を慌てて受け取って見ると・・・明らかにそこらに置いていなさそうな、
とても古い紐綴じの紙の束。タイトルは何故かあちらの世界の文字で"オスティアの歴史"と
ある。注釈付きの丁寧に張られた付箋からゲートポート関連のページを開いて目を通す。
「王宮のゲートポートのみ、保安の為起動権限を三分割。一つは王宮最下層、もう一つが
"墓守人の宮殿"最上部と最下部に設置……!?」
「えーっと、つまり……どういう事?」
「あたしらが帰るにはその三カ所を同時に操作しなきゃいけねぇってこった。
ラスダンもぐらねーでクリア出来る様な欠陥は残さないわな、そりゃ。」
「「「「えぇぇぇええええええええええええええ!?」」」」
千雨さんの分かり易い、絶望的なまとめに皆が頭を抱えて騒ぎ出す。
予想はしていたけれど・・・本当に、全部に決着をつけなければいけない事になるとは
思わなかった。愁磨さんと父さんが残した"最後の地"と言うキーワード、拠点の特殊な
状況のみで発揮される重要性、そしてクウネルさんやゼクトさんが何度も潜入している。
これらから導き出される答えは一つしかない。・・・けれど、それがもし当たっていたら。
「(僕に何が出来る・・・?理論だけ出来ているあれが完成したとして通じるのか?
あんな、別次元にいる人達の本気に?)」
「どうするよ、先生?」
「えっ!?」
呼ばれてハッと顔を上げると、皆が心配な顔でこちらを見ていた。
駄目だ駄目だ。一応僕がリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ