空白期 中学編 22 「賑やかな八神家」
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「おやおや〜はやてちゃん達、何のお話をされてるんですか?」
「シャマル……お前はまったく」
「数少ないシャマルの楽しみなんだろ。まあ聞いたところでいつもどおりイチャついてたってだけだろうけどな」
別にイチャついているつもりはないのだが……何ていうか、ヴィータの奴えらくドライというか反応が薄いな。昔は子供らしいところもあったのに、やはり時間というものは人を成長させるということか。見た目は全く成長していないし、のろいうさぎが好きなところは変わっていないが。
「ヴィータちゃん、そんなの聞いてみないと分からないじゃないですか。おふたりだってもう中学生なんです。私達の知らないところであ、あんなこととか……こここんなこととか」
「シャマル! 貴様、時と場所を考えろ!」
「だって最近の子供は早いって話を聞いたんだもの! ふたりは同年代よりも精神年齢高いから私達の予想以上なことしちゃうかもしれないじゃない!」
するか!
そういう知識は保健の授業やらもあって知ってはいるが、付き合ってもないのにそんなことをするわけがない。大体その手の話は俺達よりも先にクロノ達が話に出るべきだろう。年齢とか関係性的な意味で。
「シャマルにシグナム、年長者のお前らが本人達よりも取り乱してどうすんだよ。なあザフィーラ」
「ここで我に振るのか……まあ別に構いはしないが。しかし、実際にシャマルの言ったようなことになっていれば問題はある。一概に責めることはできまい」
「それはそうだけどよ……別にそんときはショウが責任取ってはやてをもらうだけだろ」
すき焼きを食べながらいつもと変わらない口調で言われたため聞き流しそうになったが、今ヴィータはとんでもないことを言わなかっただろうか。俺が何かすればはやてを嫁にもらう的なことを……
「ちょっヴィータ、何を言うとるんや!?」
「ん? あたし、そんなにおかしなこと言った?」
「自覚がないんか!?」
「自覚がないっていうか……あたしがはやてをやってもいいって思ってる相手はショウだけだかんな。まああたしだけじゃなくシグナム達も同じだとは思うけど」
な、何だこの外堀から埋められていく感じは……。
ヴィータはさぞ当たり前のように言っているが、いつから俺はそこまで信頼されていたのだろうか。いや、信頼されている感覚はあったが……これほど言われるまでとは思っていなかった。事故でもはやてに不埒なことをすれば総出でボコられそうと思っていたし。
「今日のヴィータはいけずさんや。そういうんは昔からやめてって言うとるやないか。わたしとショウくんはそういうんやないんや。そもそも、わたしもショウくんもまだ結婚できる年やないから!」
「まだってことは……つまりは将来的には考えているんですね!」
「シャマル
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