第十八話 山田大尉!今度はテニスだ!その十七
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だがそこに隙が出来た、一瞬だが。
二人はその時を見逃さずだ、一気に。
「今だ!」
「ああ、今だ!」
二人で言葉を交えさせてだ、そうして。
尚智がボールを山田のコートの方に叩き込んだ、実は山田は今二人のコートにボールを叩き込んでいたのだ。
尚智はそれを打ち返したのだ、これで。
「試合終了!」
ホイッスルが鳴った、その点は、
「よし、勝った!」
「俺達の勝ちだ!」
「やったぜ!」
「今ので決まったぜ!」
「おい、総理なんていねえぞ!」
「何処にもいねえぞ!」
観客達も二人の言葉を受けて首相を探したが何処にもだった。
「何処にいるんだよ、おい!」
「これどういうことだろ!」
「嘘に決まってるだろ馬鹿!」
「そんなこともわからねえのかよ!」
これが二人の反論だった。
「咄嗟に思いついたんだよ!」
「こう言えば相手の気がそっちに行くってな!」
「そしてそこを俺達が衝く!」
「これが作戦だったんだよ!」
「名付けておい、あれ首相じゃねえか作戦!」
「日帝衆の習性を利用したな!」
日本の首相に敬礼をするというそれをだ、敬意を以て。
「作戦成功!」
「俺達の勝ちを奪ったぜ!」
「どうだ、凄いだろ!」
「これが頭を使う作戦ってやつだ!」
自画自賛した言葉だ。
「これで今回も勝ったな」
「鮮やかにか」
誇らしげにも言うのだった。
「さて、勝ったしな」
「後はボーナス貰ってな」
「小林恵美さんな」
「あの人の写真集とDVDだな」
「所謂エロ賢い」
「知的なエロさってのもいいぜ」
「あれなんですよ!」
某岡さんがここで思いきり怒って言うのだった、その口を歪めさせて。
「あれが人間の屑なんですよ」
「全くですね」
アナウンサーも眉を顰めさせて応える。
「まさにあれこそが」
「そうです、人間の屑です」
「ホラーになりそうなレベルですね」
そこまで腐っているというのだ、二人が。
「まさに」
「おい、ホラーかよ!」
「幾ら何でもあそこまでなるか!」
「俺達金城とかよりずっとましだろ!」
「あそこまで屑じゃねえぞ!」
「確かに彼等は人を殺したり陥れたりはしていません」
某岡もそのことは保障する。
「確かに、しかし」
「スポーツの場において、ですね」
「ここまで卑劣なことを続けるのは」
まさにその行為が、というのだ。
「屑の見本です、鎧武で言うとシドや戦極凌馬です」
「その連中作者が嫌いなんだよな」
「死んだ時ざま見ろって心で手を叩いた位にな」
「作者貴虎兄さんは好きなんだけれどな」
「あの二人嫌いなんだよな」
実際死んでくれて嬉しかった、ああした連中は死んでくれて有り難うと言えることにその存在価値があるのだ。
「けれど俺達も
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