暁 〜小説投稿サイト〜
ムーア独立戦争
1話
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[9] 最初 [1]後書き
が持っている宇宙戦闘機はトリアーエズとセイバーフィッシュの二種類。
トリアーエズは名前からして察せるが、ほとんど役に立たない。
理由としては主武装である25mm機関砲2門がモビルスーツに対し有効ではないからだ。
最悪対艦装備としてある腹部に搭載したミサイルでの攻撃もありうるが命中率や弾数を考えると論外と言わざる負えない。
一方セイバーフィッシュは25mm機関砲4門と12基のミサイルランチャーを装備している。
機関砲はともかくミサイルランチャーは速度と装弾数からして対モビルスーツ兵器として十分に使える。
つまりセイバーフィッシュの数を揃えるのが一番有効と言うわけだ。

しかし自分は地球連邦軍の最高司令官ではなくセイバーフィッシュを自由に作って配備なんてことは当然出来ない。
本部に何かしら理由をつけてセイバーフィッシュを増やさなくてはいけない。
セイバーフィッシュがサイド4駐留艦隊に必要な理由を考える、もしくはでっち上げる必要がある。
とりあえずミノフスキー粒子下でのモビルスーツの有用性について説明しようとしたが早々にあきらめた。
その事を理解できているなら自分がどうこうする前にセイバーフィッシュが大量に配備されているはず。
次に考えたのは連邦軍が宇宙戦闘機を何のために配備したかだ。
連邦軍が宇宙戦闘機を配備したのは宇宙戦闘艦には向かないところを補助するためらしい。
具体的には暗礁宙域とかだ。
それをサイド4周囲にあるとでっち上げてセイバーフィッシュの配備を要請してみる。
あと他の駐留艦隊とかとサラミス級(巡洋艦)やマゼラン級(戦艦)とセイバーフィッシュやアンティータム級(空母)を交換しないかと持ちかけてみた。
連邦軍のほとんどが砲撃を最重要視しており戦闘機を軽視している、いわゆる大鑑巨砲主義とでもいうべき考えを持つ人がほとんどだったのでむしろ喜ばれて交換できたのは運がいい。

越権行為かな……。


次にサラミスやマゼランの乗員の訓練を行う。
レーダーが使えなくなり手動で火器を動かすことになった場合、各艦で通常の通信が出来なくなった場合のレーザー通信の手順、有線通信の組み方、手動での火器の使用方法などを徹底して再訓練させる。
どの程度の成果があるかは不明だがしないよりはいいはず。
そもそもレーダーもほとんどの無線通信装置も無力化された環境での戦闘マニュアルは単艦レベルではあるけれども、艦隊戦レベルでの戦闘教義はほとんど見当たらなかった。
できればジオン軍の戦闘教義を覗きたいが当然無理なわけで、自分で考えることになる。
どうにか参考になるのはレーダーがまだ限定的な性能しか持っておらず、かつ大規模な空母による戦闘が行われた第二次世界大戦の資料ぐらいしかない。
どうしろと言うのか。
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