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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
080 お話、時々OHANASHI
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で投擲槍(ジャベリン)≠精製する。幽香は日傘の先を真人に向ける。日傘の先端に莫大な妖気が集束していく。

「2000万V…貫け! “ゲイボルグ”!」

「これが本家よ! “マスタースパーク”!」

放たれた二人の攻撃は幽香寄りの場所にて衝突する。そして轟っ!!>氛汪クえて音にするなら、そんな音が鳴り響く。……その音が鳴り響いたかと思えば、今度は眩いほどの閃光が発生し──その発生した閃光は升田 真人、風見 幽香、両者の視界を──そして意識を、瞬くよりも早く灼いた。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 升田 真人

「……知らない天井だ…」

目を覚ます。……ぱちぱち、と瞬きをして視界をはっきりとさせると知らない天井が在ったので、使って見たかった科白(せりふ)を呟いてみる。……大体この手≠フ科白(せりふ)は邪魔されるのが常道らしいので──きまればきまったで、そこはかと無く嬉しいものがある。

(……そろそろ、誰かが来そうなんだが)

――コンコンコン

見知らぬ部屋、見知らぬ天井。お約束(テンプレ)≠ネら幽香辺りが来そうなものである。……そんな有り得そうで──まず有り得ないだろう事を考えていると、不意にノックが鳴る。

「……どうぞ」

ノックの主に俺の返事は届いていたらしく、恐る恐ると云った風にドアが開かれる。

「……シホ?」

「真人…?」

ドアの向こうには、ある意味一番会いたく無かった少女──シホが居た。

「……まぁ、いろいろ言いたい事は有るだろうが、取り敢えずは、だな。……ただいま」

「っ…!? ……やっぱり、本当に真人は女たらし≠セったんだね。言いたい事は沢山有ったのにどうでもよくなっちゃったよ。……おかえりなさい」

涙を流しながらシホの笑顔は、他の何かとも比べるべくも無いほどに美しく思えた。

SIDE END
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