【東方Project】編
080 お話、時々OHANASHI
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人と幽香の間には途轍も無い緊張感が迸っている。……もしここに武≠竄迚スやらに精通していない第三者が居ても、その第三者の目から見てもその緊張感を感じ取れるほどだっただろう。
「疾っ!」
以前──幽香からしての1350年前とは違い、今回の初手を取ったのは幽香だった。……一見日傘を振り下ろしただけの様に見えるが、そこは曲がりにも大妖怪=Bその威力は計り知れない。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
「ぐっ!」
回避するタイミングを失した真人は、幽香から振り下ろされた凶撃を両腕をクロスさせて防ぐ。……それだけで無く、振り下ろされる日傘の威力を感覚的に予知したのか、とっさに防御を上げる為にも倍加≠ウせる。……だが、それでも多少はダメージが通ってしまったのか鎧≠フマスクの奥で呻き声を上げる。
「まだまだよ!」
「なんの…っ!」
幽香は真人に連撃を与える為に、真人がら空きの胴体へと蹴りを入れようとする。……真人は、今となっては──比喩表現ではない、文字通りの[超人的]な危険察知能力で幽香の蹴りを察知し、バックステップで距離をとる。
「今度はこっちの番だ、な!」
『JET!』
先ほどの日傘によるダメージがある程度は抜けたらしい真人は、そう──仕切り直しとばかりに、まるで龍≠想起させる様な翼をはためかせ、幽香へと肉薄する。
「がふ…ぅっ!」
「……さすがに同じ轍は踏まないわよ」
その一瞬の攻防は、最終的に幽香に軍配が上がった。……幽香の鳩尾を狙った真人の左手の拳撃は幽香に掴まれ、優雅に捌かれた。そして幽香は真人の左腕をそのまま一本背負いの様に投げ──物凄い勢いのまま真人を地面へと叩き付ける。
「……まだ、だぁっ! 100万V(ボルト)…“放電”!」
「っ?! があぁぁぁぁっ?!」
一瞬だけ意識をトばしてしまっていた真人だが──回復した後幽香に負けじと、直ぐ様100万Vもの雷電を浴びせる。それには幽香もよろける事になり、真人の手を離してしまった。……当然、真人はその隙を見逃さずに幽香から距離を取る。
……云うまでも無く、辺りは滅茶苦茶になっている。ここまでくると、最早環境破壊≠フ類いに近くなっている。……それに逸早く気付いた真人は、幽香へとある提案≠する事にした。
「……周りが滅茶苦茶だ。……そこで提案だ。そろそろ──次の一手で終わりにしよう」
――バチチチチチ!
「そうね。そろそろ終わりにしましょう。 ……さて、どこぞの魔法使いに盗まれた技を使うのは癪だけど…」
――コォォォォォ…
真人は雷≠フ力
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