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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
079 それは俗に云うお約束(テンプレート)
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もう1つは、シホに渡した“鉄砕牙”は“風の傷”“爆流破”“金剛槍破”の3つしか使えない様にしてあるのなら、俺の“鉄砕牙”は全部──“冥道残月破”まで使える様になっている。……尤も爆流破”は妖力≠ナは無く、その仕様上魔力≠巻き込む性質なので妖怪相手では使い難くなっているのはご愛敬か。

「破ぁぁぁぁっっ!」

……どこぞの寺生まれの様な掛け声を上げながら、結界破りの赤い鉄砕牙≠ナ俺を囲んでいる結界に斬りかかり──“鉄砕牙”の巨刃はいとも容易く紅白少女が張った結界を斬り裂く。……そうして俺は晴れて自由の身になったのだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

――「おいおい、この貧乏神社に参拝客が来るなんて珍しいな。……明日は槍の弾幕でも降ってきそうだな」

……先程は大した意味も無くテキトーに締めてはみたものの、待機する意外に選択肢は無いので神社にお参りをして時間を潰していると──今度は紅白少女では無いようだが、またもや声を掛けられる。

ちなみに、お賽銭は何を入れて良いのか判らなかったので、最早意味不明≠ノ──そして勝手に集まってきて、有り余っている金貨を入れておいた。……現人神≠ェ神社に参拝とは中々シュールな光景だと思ったのは内緒である。

閑話休題。

後ろ振り向くと、一昔前(平成的にみて)の魔女っ子が被っていそうなとんがり帽子に、その小柄には似合わないほど大きな箒を携えた、白かったり黒かったりする──金髪の少女が居た。

「……あー、なんか紅かったり白かったりする──この神社の巫女に、あんた、この神社から出るな≠チて言われててな。巫女は出かけるわでする事も無くて手持ちぶさただったから、取り敢えず参拝でもしてたんだ」

「へぇ、こいつぁ変わった人間だ。お前さん外≠フ人間だろう。……おっと、私は霧雨(きりさめ) 魔理沙(まりさ)だ。魔法使い≠やっている」

「きりさめ まりさ──霧雨 魔理沙、な。俺は…」

(さて、どうしたものか)

あの紅白少女──博麗 霊夢の金一封≠ニな言葉(ワード)から察するに、俺には懸賞金の様なものが掛かっているらしい。……故に、本名≠名乗るべきかと迷ってしまう。

「……取り敢えずはシンで覚えておいてくれ」

……決めかねるので、取り敢えず妹紅や祭の時の様に偽名を名乗る事にした。……そして、無意味に偽名を増やしても混乱する事が判りきっているので、いつもの偽名を使用する。……新しい偽名を考えるのが面倒になったとも云える。

――「あら、漸く帰って来た様ね。……真人、1000年と357年振りね」

「げ、紫」

「さっき振り──って1357#N?」

魔理沙に自己紹介をしている
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