12話
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そろそろ雪崩が来るか・・・)
「ようやく撒いたみたいだな・・・ルフィ、ナミさんは無事だろうな」
「ああ、攻撃もしてないし、受けてもない」
「そうか」
ルフィとサンジが話している横で、カイトは山の中腹を見ていた。
「二人共、まだ終わりじゃないみたいだ」
「「えっ!?」」
「上を見てみろ」
カイトに促されて見上げると、ラパーンが飛び跳ねているのが見える。
「なにやってんだ?あいつら」
「俺らを追いかけるのをやめたと思ったら、上で何かを始めやがった」
「おそらく、雪崩を起こそうとしてるんだろうな」
「「雪崩!?」」
ルフィは何の事か分かっていないようで、首を傾げている。
サンジは意味が解ったらしく、愕然とした顔をして咥えていたタバコが地面に落ちた。
話をしているあいだにも、ラパーンは飛び跳ね雪の中に亀裂が走り徐々に大きくなっていき。
そして・・・大規模な雪崩が発生した。
発生した雪崩は木をなぎ倒し、積もっていた雪を飲み込み巨大化しながらルフィ達に迫る。
「ルフィ、サンジ。俺の後ろにいろ!!!」
カイトの声が響く。
「な、なんでだ?」
「早く逃げないと、やばいぞ」
「早くしろ!!!」
「「わ、わかった」」
カイトの声に、二人は隠れるようにカイトの後ろに揃った。
二人が後ろに来たのを確認したあと、拳を握り込み構える。
構えた腕を放電させ熱を蓄積させていく。
雪崩がルフィ達を飲み込む瞬間、カイトは構えた拳を突き出した。
その瞬間、カイトの拳から高温の衝撃波が放たれ、目の前に迫っていた雪崩を霧散させていく。
「ス、スゲー・・・カイト、スゲェー」
「・・・・・・・マジか!?」
カイトの後ろでルフィとサンジが、驚きの声を上げている。
しばらくして雪崩も収まり、辺りを見回すと景色が一変していた。
さっきまでは森があった場所が、雪に覆われ一面が真っ白な景色。
カイトたちの周りだけが、雪崩が起こる前の状態だった。
「じゃあ、先を急ごう・・・結構、時間を取られたしな」
「あ、ああ」
「お、おう」
カイトの言葉にルフィとサンジが頷き、目的のドラムロッキーを目指す。
途中ラパーンの再襲撃があったが、雪崩イベントも起こしたあとで遠慮のいらなくなったカイトが殺気を放つと脱兎の勢いで逃げていった。
そして、目的のドラムロッキーの麓にたどり着いた。
「やっと着いたな、よぉーし登るぞ」
「ルフィ絶対にナミさんを落とすなよ」
「ああ」
ルフィとサンジが山に手をかけて、登り始めた。
「ルフィ、サンジちょっと待ってくれ」
「ん?なんだよ」
「早く登らないと、ナミさんの容態が悪くなるだろ」
「分かってるって」
そう言っ
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