【東方Project】編
075 紅翼天翔 その3
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はこんな真似≠ネどせずに真正面から訊きたかった。──けれど…」
妹紅はそこで溜める様に言葉止める。
「……その前に、こうして剣で語る為に、シンに立ち会ってもらうことにした!」
「待て、その理屈は──っ!」
妹紅は脳筋な科白を言うや否や、俺のツッコミを聞かずに肉薄して来て、炎を纏わせたままの木剣を袈裟懸け気味に振るってくる。……木剣の周囲に巻かれている炎の事を考慮して、いつもより大きめに避ける。……しかし避けきれなかったらしく。火の粉が一瞬掠り、前髪の先がちり焼け≠オたので妹紅の暫定スペックを脳内で上方修正する。
(……やるな…っ!)
しかし、声に出しはしない。……だってこれは鍛練≠ナはないから。
「……疾っ!」
(右…っ!)
妹紅の技後硬直を鋒で狙う。しかし妹紅は既に残身は解かれていたらしく、俺の突きは空を切る。……が、そのまま右方向に流れた妹紅の身体を──突き≠フ体勢を保ったまま、体を捻り妹紅に横薙ぎで追撃を与える。……つまり、どこぞの≪壬生の狼≫の“牙突・壱式”──擬き≠ナある。
「きゃっ?! ……くっ!」
俺の横薙ぎは木剣で防がれたので、有効打にこそならなかったものの、妹紅の華奢な身体故に、吹き飛ばすが、妹紅からしての──後方に在った巨木に激突する前に妹紅は何とか受け身をとり、そのままその巨木を足場にして俺に跳躍し木剣の鋒を向けながら突貫してくる。
「甘いっ!」
「がふぅ…っ!」
俺はそんな妹紅の馬鹿正直な突撃をブリッジみたい避け、そのまま両足で妹紅を上に蹴り上げる。……妹紅は目測にして10メートルほど上がり、そのまま重力に逆らわずに落ちて──来ない。妹紅をみ遣れば炎の翼を展開していた。……いつもの事である。
「(ドライグ。翼≠フコントロール、頼んだぞ)」
<(承知した!)>
『Divine Shift!』
制空権を取られたままでは面白く無いので“赤龍皇帝の双籠手(ブーステッド・ディバイディング・ツインギア)”を展開。直ちに光翼≠ノシフトして、ドライグに飛行のコントロールを委譲。そのまま、飛翔している妹紅と改めて対峙する。
SIDE END
SIDE 藤原 妹紅
(……強い…)
判りきっていたはずの事だった。地上より5間ほど上空で対峙している相手──シンの出方を見ている。シンは光る翼≠ナ飛んでいるだけで、私に攻め入ったりはしてこない。……不老不死≠ニは云え普通の人間みたいに、疲労≠ヘするので、乱れていた呼吸を整えられるのは僥倖だった。
「がっ!?」
一息出来たのも束の間、文字通りの[瞬間]に──シンの姿が消える。……消えたの
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