神の名を切り裂く者
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や高句麗とは違って中国の影響をあまり受けていない国でした。その影響でソグド人たちなどの多くの外来人がいたのです。現に新羅にはたくさんのローマ式の建物があります。それもあって日本の法隆寺の柱などはローマの名残が見えると行ったりもします。それに新羅からは天日槍なども日本に来ています。新羅から日本に外国の神格が入ってくるのは不思議ではないかと」
「琉球の海神アラもこの新格に一枚かんでそうだね。特に新羅まで神格を運んできたのはアラっぽいね。あの神は外からやってきた神だし。ところでキスはどうするの?」
恵那以外の3人が凍りつく。
「そ、それはだな。こればっかりは慣れないよな。毎回思うけど」
「そうお考えなら少しは神話のことをもう少し御知り下さい。まあわ、私はぜんぜんかまわないですけど」
「リリアナさん!!」
「そういう祐里だって本当は嬉しいくせに」
そこで真剣な顔つきに戻って、
「じゃあリリアナさんはミスラ関係をお願い、恵那達は日本の神について教授の術をかけるから」
「ほ、本当にするのか?」
「はあ、もう何百年も同じことやってるんだよ。もう慣れたよ」
そう言って護堂の唇に自らの唇を近づける。周りの顔も真っ赤だったが恵那自身のかをも同じく真っ赤だった。
「私の心はあなたのものだってもう何度も言ったんだよ。王様も覚悟決めてさ、ほら」
「そうですよ、これは敵を倒すためには仕方ないことです。やましいことなど……、少しはあるかもしれませんが仕方のないことです」
そう言いながら詰め寄ってくる祐里。
護堂はみんな悪い方向にたくましくなったなと思いながら、顔を赤らめながらもキスをするはめになった。
場所は移って北斗が倒れていた場所。
ミスラの馬車の権能は使用中激痛が伴う。その影響で先ほどまでダウンしていたのだ。
「この技使いにくいな。まあ使ったことなかったからしかないけど。どうにかして痛みだけでも抑えられたらな」
そう一人つぶやくもあきらめたかのように立ち上がった。
「まあ、それは後で考えればいいか。とりあえずは勝負のことだけを考えるべきですよね、護堂さん」
「ああ、ようやく準備が整ったんでな」
そう言って後ろから祐里さんたちをつれて僕と対峙する護堂さん。
その姿からは長い間に培ってきた王者の貫録だろううか、余裕が見受けられる。護堂さんのほうから来ないなら自分から攻撃を仕掛ける。
「ではこちらから行かせてもらいます。我、天を統べ破壊をもたらすものなり。光輪の前触れたる星の化身なり」
そう言霊を紡ぐと両方の手のひらに北斗の身の丈に合わないような大きな銃が現れる。普通な
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