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歌集「春雪花」
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 逃れえぬ

  日々の想いぞ

   愛おしき

 君は笑いし

    われは侘しき



 どうやっても逃げることの出来ないこの想い…こんなにも苦しく、辛い…。
 でも…彼はきっとどこかで笑っているのだろうな…。

 僕はここで彼を想い続け…心慰めるものもなく、こんなにも淋しく生きているのに…。



 苦しみは

  君を愛する

    こと故に

 川底流る

   夢を見るなれ



 この止め処なく襲う苦痛は、彼を愛してしまったからだ…。
 だから私はいつも…川へでも飛び込めば楽になれるのではないか…そう考えてしまう…。
 川底で息絶えれば…。

 私がいなくなったところで…彼は何も思うまい…。




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